仮想通貨(暗号資産)市場は好材料が続いています。
なかでも目を見張る上昇となっている仮想通貨は、大手取引所バイナンスのトークンであるバイナンスコイン(BNB) です。IEOのバイナンスローンチパッド(Binance Launchpad)のトークンセールが好調で、応募をするために必要なBNBの購入が加速し価格が上昇するといったことが背景があります。
▼バイナンスコイン(BNB)の推移
バイナンスコインの時価総額は、1月末には5000億円にも満たない状況でしたが、今回の急騰により3兆円を突破することとなりました。
さらには、バイナンス・スマートチェーン上で稼働する分散型取引所とパンケーキスワップ(CAKE)が活況となっており、バイナンスの公式ツイッターの宣伝も重なりややバブル的な急騰を演じています。
▼バイナンススマートチェーンのトランザクションの推移
▼CAKE/BUSDの推移
sushiswapの後に誕生したCAKEですが、当初はスパゲッティやキムチスワップなどのように、ただのユニスワップのコピープロジェクトでした。しかしバイナンス関連ということで2月1日から2月19日にかけて10倍以上に急騰しました。
ビルゲイツ氏、ビットコインには中立
2月18日にCNBCの金融番組に出演したマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は、ビットコインは関してコメントしました。以前はその価値を否定するばかりか「空売りできれば行いたい」というほどネガティブな見方でしたが、今回は中立であることを示しました。
著名人が発言することで、ビットコインに関してポジティブかネガティブかというよりも、 多くの人から注目が集まることは新規投資家の増加が期待できます。
中立とした理由としては、送金コストの削減につながる面は自身が運営する財団にとっても魅力的なものの、一方で価格変動が激しいとしています。
カナダでビットコインETFの取引がスタート
2月12日にカナダでビットコインETFが承認され2月18日に取引が開始されました。
初日の取引高は1億ドル(106億円)近くにものぼり、1日に十数億円と売買が乏しいBakktのビットコイン先物とは劇的な差があることが分かります。
▼BTCC.U
出所:TradingView
このETFの安定性や取引の盛り上がり次第で、米国でビットコインETFが承認されるかどうかに関わってくる可能性があり、毎日出来高や価格プレミアムを追っていく必要がありそうです。