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ビットコイン200万円奪還は思いのほか早いのかもしれない

筆者: 児山 将

12月の急騰でビットコインは238万円まで上昇した後、イナゴタワーのごとく積み上がったビットコインは売られ続け100万円台前半へ下落。その後、韓国や中国の規制に加えコインチェックショックにテザー問題のダメ押しが入り2月6日には64万円まで下押しする場面がありました。

現在は110万円台まで値を戻し、高値からの下げ幅を3分の1ほど戻している状況。仮想通貨の盛り上がりにピークが来る前の11月の価格ですので、筆者は意外としっかりしているという印象を受けます。

 

◇ビットコイン/円(BTC/JPY) 日足チャート

ビットコイン/円(BTC/JPY) リアルタイムチャート

 

しかし、高値から半値以下となり、巷では「ビットコインはもう終わった」、「今後は50万円割れも有り得る」、というコメントも多く、『ビットコインバブル崩壊』と心なしか嬉しそうに書かれた記事も目にします。

参考:仮想通貨に「崩壊」の予兆、混迷する市場に対する伊藤穰一の視点

ビットコインは暴落し、もう2度と200万円を付けることはないのでしょうか。

 

この問いに対して自分の中で答えが出つつあるので、多少なりともビットコインも相場も理解しているハズのひとりとして、今回はその考えを書かせていただきたいと思います。

仮想通貨市場への資金流入は今後も続く

仮想通貨市場はまだ非常に若い市場です。

昨年同様、需給が良ければ上がっていくしかない状況にあります。

日本だけを見ても、大手証券・FX会社・IT企業の仮想通貨取引所の参入は続いており、口座数も伸び続けています。

株式・FX投資家さんと話をしていると、ビットコインが急落したことにより、高値で買いたくなかった人が続々と参入している様子を肌で感じています。

 

こういった状況ですので、2018年も仮想通貨市場への資金流入は続いていくものと思われます。

 

下は仮想通貨市場全体の時価総額の推移です。

 

出所:coinmarketcap

 

ビットコインの価格は高値から半分以下になりましたが、仮想通貨市場全体の時価総額は80兆円から50兆円程度の下落と35%程度の下落に留まっています。通常、ビットコインが下落するとアルトコインの方が大幅に下落してしまいますが、12月からの下落はビットコインの下落が非常に大きなものだったということが分かります。

 

ちなみに、仮想通貨市場全体におけるビットコインの時価総額割合(占有率)は60%台から40%へと大きく減少。

 

出所:coinmarketcap

 

イーサリアム(THE)、ライトコイン(LTC)が存在感を増してきています。

ビットコインはアルトコインより投機マネーが流入し過ぎていたので振れ幅が激しいですが、アルトコインの方が積極的に買われている様子がうかがえます。

今後も開発が進んでいる有望なブロックチェーン技術を持つ仮想通貨への投資は終わりそうにありません。

ビットコインは送金問題解決で劇的に信頼感は回復する

では、ビットコインは今後どうなるのでしょうか。

決済、送金手段として注目されてきたビットコインですが、価格が100万円では※取引所からの送金手数料も1,000円近く必要となる為、ライトコインや銀行振り込みの方が安く済みます。送金スピードは3月時点では落ち着いていますが、アービトラージ取引を狙って継続的な送金需要がある為に、いつ送金渋滞が発生するか分かりません。送金に半日以上も掛かり、その間に価格が1~3%下落してしまえば送金手段としては利用できません。

これが現在のビットコインが抱える大きな問題でしょう。

直近ではこれらの問題は一時的に解決されています。

blockchaininfoを見ると、送金時間は約10分程度。送金手数料は最安時で100円以下のレベルまで下がっていました。

この件に関しては、ビットコインコア0.16.0のリリースやトランザクションが劇的に減少していることが関係しているようですが、要因が定かではないので別途記載したいと思います。

参考:ビットコイン統計(blockchain.info)

 

さて、ビットコインの送金渋滞・手数料高騰問題に関してを解決するための『ライトニングネットワーク』の開発が進んでいます。

ライトニングネットワークとは、簡単に言えばブロックチェーンの承認を行わない取引で、手数料は無料か格安。送金スピードは一瞬です。

参考:ライトニングネットワークとは?を簡単に説明

もちろん、承認問題やリリース時期がが不明などの課題はあるモノの、これは「やはりビットコインは凄い!使いたい!」と改めて思わせてくれる技術だと思っています。

 

この実験は着実に進んでおり1月末には初の送金に成功。先日、大手取引所の方と話した際には「近い将来実装される」という見解でしたので、個人的には時期が遅れるというリスクは低いのではないかと思っています。

このライトニングネットワークの実装が、2018年のビットコイン価格の行方を決めるといっても過言ではないでしょう。

ビットコイン(BTC/JPY)のチャート・相場分析

さて、上にも書きましたがビットコインへの資金流入は今後も絶えず続いている状況です。

これは主に個人投資家の買いが大きいのではないかと思っています。12月にビットコイン先物が上場したものの、機関投資家にとっては流動性が乏しい状況。日本のbitFlyerや海外のBitmexでのFXトレードが人気化している状況です。

2018年も個人投資家が出来高を増やすことで、徐々に機関投資家が参入しやすい市場になるのではないでしょうか。

現在、G20での仮想通貨規制が悪材料だと囁かれていますが、基本的に仮想通貨を悪としているわけではなく、仮想通貨を使ったマネーロンダリングなどの犯罪が問題視されています。健全なマーケットとなることは非常にポジティブであり、新たな投資資金の参入を促します。

事実、日本では仮想通貨法案が施行された後に一気に資金が流入しましたし、米国でも取引所の免許制度がありますが、これで相場は大きく崩れませんでした。

 

相場が弱いと、どちらにでも理由がつけられそうな材料は両極端に振れますので、このあたりで惑わされないようにしたいですね。

例:ビットコイン先物の上場 

相場が強い場合:機関投資家の資金が入って急騰する!

層が場弱い場合:機関投資家の空売りで暴落する!

 

さて、再びチャートを見ていきましょう。

ビットコインは節目である100万円を抜けてから次の節目である128万円付近まで一気に上昇。その後、利食いが進みましたが、100万円がきれいなサポートラインになり、1日で大きく反発しました。この値動きは非常に好印象です。

 

◇ビットコイン/円(BTC/JPY) 日足チャート

出所:bitFlyer

 

直近は疑心暗鬼になっている投資家が多いのか出来高が減少していますが、それでもジリジリと上昇している状況。ここからさらに上昇するとなると、買えていない投資家が多いために一気に出来高が増えて大陽線を付ける流れが想定できます。

この流れでは今週が重要なのですが、中期的にはいずれ128万円は抜けてくると思われます。

ただ、次の節目である150万円は最重要ポイントでしょう。

12月のビットコインの盛り上がりは、一気に新規参入者が増えたために150万円を突破した後に加速度的に上昇しました。筆者の認識では、12月のビットコイン価格は150万円以下はバブルではありませんでしたが、そこから上は完全に割高になったという印象。未確認取引は20万件を超えており、ビットコインを送金しても受け取るまでに半日以上かかる状況でしたが、関係なく買われていきました。

もちろん、古参のビットコイントレーダーが日本人のボーナス時期に合わせた上昇を狙っていたなど、投資的資金が入る時期と抜ける時期がマッチしていたので上昇に違和感はありませんでしたが、やはり一気に積み上がった買いポジションは是正されることとなりました。

そして、彼らが意識していた価格が150万円を割り込むと次は100万円ということ。上が230万円台なので、最大70万円割れを想定するということができましたが、結果的に150万円を節目としてキレイなチャートを描いたことになります。

 

この150万円を抜けるには、ライトニングネットワーク実装や大きな資金が入る明るい材料がないと時間が掛かるという印象ですが、それでも数ヶ月以内には抜けてくるのではないかと思います。

ここを抜けると、本格的に買いが入ってきやすくなり、高値で捕まっていたポジションも救済されるため、需給が劇的に回復。

180万円付近まで一気に上昇し、小休止。その後も堅調に買われ続けて夏ごろには200万円に到達するのではないかというのが、現状のビットコイン分析です。

 

売買戦略は買いを基本として、節目を意識しながらFXで回転を効かせながら資金の半分程度はデイトレで。コアポジションは110円台にありますので、これはホールドしたまままずは150万円付近を狙っていこうと思います。

撤退価格は109万円、もしくは状況が劇的に変化したときです。

 

価格変動のみでビットコインは終わったという意見が多いので、今回は少し技術的な部分にも焦点を当てつつ、需給を分析した考えを書いてみました。

秋までにビットコインが200万円に到達してないと反省会でもしますかね(笑”

 

売買する取引所に触れておくと、SFD騒動で物議をかもしているbitFlyer FXをメインとして、セキュリティ面で信頼できるBITPoint、海外取引所はバイナンスとbittrexをメインに利用しています。

レバレッジを効かせていますので、仮に口座資金が100万円でも200万円までの値幅(80万円)を10倍程度で回すと、ざっと800万円程度の利益(10BTC保有の場合)が得られます。

もちろん、急落リスクはありますので、撤退する価格は常に意識しておきたいですね。

 

ビットコインは200万円を奪還する。

値動きをにわか専門家のバブルという言葉で振り回されてはいけない。

 

高値で捕まっている人が救済されてほしいという想いを少し込めながら予想させていただきます。

 

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投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

サイトの取材は(koyama@minkabu.co.jp)へお願い致します。

児山 将

児山 将

みんかぶ暗号資産(みんなの仮想通貨)プロデューサー 大学4年時にFXを始め、卒業後は飲食店の店長として勤務するも、相場に関りたくみんかぶに転職。記事執筆とサイトディレクションを担当。2015年より暗号資産(仮想通貨)に将来性を感じ、当時1円だったXRPに注目。暗号資産(仮想通貨)以外にも株式、FX、商品CFDなど多岐に渡る金融商品のコンテンツを作成。個人投資家との交流に注力しています

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