クオンタム(Qtum)とは?特徴や独自技術を解説

筆者: みんなの仮想通貨編集部

仮想通貨には5000種類程度がありますが、有名なものは限られています。特に国内での仮想通貨の取り扱い数は少ないため、高い技術を持ちながらも埋もれてしまっているもの多くあります。

今回はクオンタム(Qtum)という仮想通貨について解説します。クオンタムは3月12日からコインチェックで取り扱いが始まり、注目度が高くなっています。

1. クオンタムの概要

みんなの仮想通貨 クオンタムの詳細情報

特徴 クオンタム(Qtum)は2016年12月にQtum財団によって構築、公開された次世代ブロックチェーン技術に重点を置く仮想通貨です。 システムや機能面はビットコインとイーサリアムの良い部分を取り入れたハイブリッド仕様になっています。 Qtumはネットワーク上ですべての人々が価値を発信、企業の立ち上げ、資金調達が出来るシステムを構築する事が目標です。
時価総額 約193億円 発行上限 100,000,000
承認方式 Proof of Stake 上場時期 2015年5月24日
中央機関 なし 提唱者  
オフィシャルサイトURL https://qtum.org/
ホワイトペーパーURL https://qtum.org/en/white-papers
公式TwitterURL https://twitter.com/qtumofficial

2. ビットコインとイーサリアムのいいとこ取り

クオンタムは、ビットコインとイーサリアムの良いとこどりをした仮想通貨です。ビットコインは最初に誕生した仮想通貨で、イーサリアムはスマートコントラクトと呼ばれる機能が有名です。

2-1. ビットコインの通貨機能であるUTXOも搭載

クオンタムはビットコインの通貨機能であるUTXOを採用しています。UTXOとは、ブロックチェーン上の残高管理方法です。ブロックチェーン上にある取引データに基づいて計算を行い、アドレスの残高をそのままデータとして管理します。

例えば、AさんからBさんへ5 BTC(ビットコイン)を送金したとします。この際に取引データとして「input(着金)」と「output(出金)」が記録されます。

Bさんは5 BTCを「input(着金)」していますが、このBTCを受け取っただけでまだ誰にも送っていないため「output(出金)」データは出ません。

しかし、この「output(出金)」という情報は“未使用”ですが、“記録として”は取引データの中に着金の瞬間に作られています。

そしてこの未使用の情報も一緒に記録してしまおうというのがUTXOです。つまり、UTXOとはインプットとアウトプットのデータで構成された塊であり、それらはさらにネットワーク上に散らばっています。

ひとつの特徴として「input」データが出ると同時に「output」データも出るため、「inputの“総量”」=「outputの“総量”」となります。

そしてこの特性を利用して、アカウントに保有してるコインを数えるのではなく、「inputの総量」から「使用したoutputデータ」を差し引いて保有量を表示しているのです。

先ほどの例を挙げると、AさんがBさんに5BTC送金していました。この時点ではBさんは「5BTCのinputデータだけ」使用済み状態で紐づけられています。outputデータは未使用なのでネットワーク状にあるUTXOから適当なbtcの塊を1個から複数個持ってきて個人と紐づけます。今回の場合は5BTC分の塊を集めてきます。

そしてBさんがCさんという別の人に3BTC送金するとしましょう。そうするとBさんはAさんから5BTC受け取った時に自動的に生成された未使用のoutputデータを使用して3BTC送金します。

この場合、ネットワーク上に転がっているUTXOから1BTCを3個分なり、2 BTCと1 BTCの塊を1個ずつ使うなりしてoutputデータを使用済み状態にします。こうすればBさんは「input: 5 BTC」と「output: 3 BTC」のデータが紐づけられ、残高としてはその差分の2 BTCと表示されるようになるわけです。

2-2. イーサリアムの看板機能: スマートコントラクトも搭載

続いて、クオンタムはイーサリアムを代表する機能であるスマートコントラクトを引き継いでいます。

スマートコントラクトとは、簡単に言えば「契約の自動化」です。「自動販売機」を例に考えるとわかりやすいです。自動販売機はお金を入れて、ボタンを押すだけで商品を購入することができます。この際には売買契約が成立しています。

本来であれば、商品を購入する際も売り買いをするための契約を売り手と買い手で行う必要があります。

しかし、自動販売機はその契約を自動化しているのです。スマートコントラクトもこれと同様にプログラムによって、契約を自動的に締結します。

スマートコントラクトを用いることで、契約に第三者が仲介する必要がなくなります。例えば、お金の貸し借りの契約をする場合、信用問題が発生します。お金を貸した側にとって不利になるような恐れがあれば、信頼できずお金の貸し借りができない可能性もあります。そのため、信頼できる仲介者を間に置くことで、信頼関係を担保してきました。一方で、仲介者がいることで手数料がかかってしまいます。

この仲介手数料や信頼の問題をスキップできるのがスマートコントラクトのメリットです。

 

クオンタムはこのUTXOとスマートコントラクトの2つの技術を採用しているのですが、これを実現させているのが仮想マシンの存在です。

本来であればUTXOとスマートコントラクトは両立することが難しいですが、クオンタムのプロジェクトではビットコインのブロックチェーン上に仮想マシンを設置することで、この問題を解決しました。

仮想マシンとはサーバー上に作る架空のパソコンようなもので、ここでイーサリアムのスマートコントラクトの仕組みを運営しています。もともと、スマートコントラクトを動かすためにはイーサリアムのブロックチェーンを全てダウンロードする必要があります。しかし、ブロックチェーン全てをダウンロードするのは容量が大きすぎます。この問題も仮想マシンによって解決されました。

これによって、早くて安全であるスマートコントラクト利用が可能となりました。PCのみではなく、スマートフォンやタブレットでも扱えるようになったことも大きなメリットです。

2-3. AAL技術を搭載してスムーズな動作を可能に!

ここまでの仕組みに加えて、AAL(アカウントアブストラクトレイヤー)と呼ばれる技術を導入しています。

AALはUTXOとスマートコントラクトのメリットを維持したまま、お互いスムーズに作用するような仲介役です。

結果的にクオンタムはスマートコントラクトを利用しながらも早くて安全な取引が可能となりました。

3. PoSという承認システムを採用しているため個人でもマイニングしやすい

仮想通貨には、コンセンサスアルゴリズムと呼ばれる取引を承認するための仕組みが備わっています。いくつか種類がありますが、クオンタムはプルーフオブステークと呼ばれる仕組みを採用しています。

仮想通貨の取引を承認する人のことをマイナーと呼びます。マイナーは承認取引を成功させれば報酬をもらうことができます。

しかし、このマイナーとして活躍できる人も抽選制です。この抽選の方法がコンセンサスアルゴリズムです。

プルーフオブステーク(PoS)は、通貨の保有量によって抽選するアルゴリズムです。そのため、一部のマイナーに独占される可能性は低いといえます。他にもNEOやDASHなどの仮想通貨がプルーフオブステークの仕組みを採用しています。

4. Quantumを取り扱っている取引所

4-1. 国内の仮想通貨取引所

国内の仮想通貨取引所では、Coincheckが2020年3月12日から取り扱いを開始しました。

Coincheckは、2019年の11月12日にStella Lumens(ステラ)の取り扱いを始めたばかりでした。

同社は初心者にとって見やすいインターフェースを採用しており、さらに取り扱い通貨数が国内仮想通貨取引所で一番の数を誇っていることで人気の仮想通貨取引所です。

Coincheckの口座開設方法はこちらから→「Coincheck(コインチェック)の登録・口座開設手順を画像付きで分かりやすく説明

4-2. クオンタムを扱っている海外取引所

① バイナンス

バイナンス(Binance)は世界一の仮想通貨取引所との呼び声高い、現在マルタ島に本拠地を置いている取引所です。

ビットコイン、アルトコインの両方とも手数料がわずか0.1%と非常に安く、BNB(バイナンスコイン)というバイナンス発行のトークンを利用して購入するとさらに安く売買することが可能です。

取り扱い通貨数は2020年3月時点で187種類と、トップクラスであることも魅力的です。

② ビットレックス

ビットレックス(BITTREX)はリヒテンシュタインに本社を置く世界有数の取引実績を誇る仮想通貨取引所です。

取引手数料は一律0.25%とBinanceやHuobiと比べたらわずかに高いですが、取り扱い通貨数が200種類を超えています。

2019年までは積極的に新規通貨上場をさせていましたが、ICOに対して世界的に取り締まりが厳しくなってからは、80種類のコインの上場廃止を決めるなどの対応を行いました。

また最近では、2020年3月9日にBITTREX Globalのユーザーはクレジットカード/デビットカードで直接仮想通貨を購入できる機能を実装したと発表しました。

三段階認証を採用しているため、セキュリティーが堅牢な点も魅力的です。

③ フォビグローバル

フォビ(Huobi)はもともと中国の3大仮想通貨取引所の一角として成長してきましたが、中国での規制強化があって今は香港に本拠地を移しています。

上の画像はフォビジャパンのトップページですが、クオンタムは取り扱われていません。

フォビグローバルでは、ご覧のように板も厚く流動性が高くなっています。

フォビグローバルの魅力はUIの使いやすさと、一律0.2%という手数料の安さです。さらに、Huobi Token(HT)というHuobi発行のトークンで取引をすると手数料が半額になるというお得さがあります。

5. クオンタムの将来性

ここまで読んでいただければお分りいただけたことと思いますが、クオンタムには高い技術力があり、もともと世界的に見ても注目度は高い仮想通貨でした。

また、クオンタムは開発陣のひとりに仮想通貨業界の中では有名な「Patrick Dai」氏がいます。同氏はアリババのリード開発者として仕事をしていた経歴の持ち主で、ブロックチェーン分野で信用が高い人物でもあります。

ようやく国内の仮想通貨取引所での売買も可能になったため、新たな投資先として考える人が増えてくるのではないでしょうか。

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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