ポイント

・5万7000ドル台に失速、「週末に動きそう」と申し上げたが、結局、下に動いた格好
・週末の中東情勢の混乱、中国住宅販売減速、独地方選挙での波乱などでリスクオフ気味
・大統領選の行方と暗号資産市場との関係が増し、ハリス氏の台頭が相場の重しに
・本日は米市場休場で上値が重そう、本格的なトレンドはレイバーデイ明け以降か

週末のBTC市場

週末のBTC相場は上値の重い展開。

6万1000ドル(890万円)台から5万7000ドル(約830万円)台に値を下げると、週末は5万9000ドル(860万円)台に値を戻したが、今朝方5万7000ドル台前半に値を下げている。

BTCは金曜日未明に6万1000ドル台に乗せると、今度は5万8000ドル台に値を下げるなど、金曜日に期日を迎えるオプションストライクの影響もあってか6万ドルを挟んでのもみ合い推移を続けていた。

注目のハリス氏の立候補初のインタビューは録画でウォルツ副大統領候補も同席、記者の質問も無難なもので、殆ど同氏の選挙キャンペーン動画のような内容で、市場に与える影響は限定的だった。

17時のオプションカットに向けて切り返すと、PCEコアデフレーターがほぼ予想通りとなり9月利下げが確実視される中、BTCは若干強含んだが6万ドルにあと一歩のところで上値を押さえられた。

するとCME先物8月限取引最終期限の直前から5万7000ドル台に急落、先物ポジションの調整が一服すると、59,000ドルに切り返した。

その後は、ブラジル最高裁が同国内でのX使用を禁止、またETFフローも冴えない中、上値の重い展開が続き、8月の中国の住宅販売の減速が伝わり、また中東情勢ではバイデン大統領が停戦合意は近いとコメントしたが、ほぼ同じ頃に人質6名の遺体が発見され、またこれに対しイスラエル国内で停戦を求めるゼネストが発生するなど混沌とする中、BTCは上値の重い展開を続けた。

するとドイツの州議会選挙で極右政党が第1党となり、政権与党が惨敗したことが伝わると、BTCはリスクオフ気味に5万7000ドル台に失速。

CME先物オープンに向けて5万8000ドル台後半に値を戻したが、先物市場が若干窓を開けて始まると、5万7000ドル台前半に値を下げている。


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