ポイント

・5万7000ドル手前で跳ね返され、5万2000ドル台に急落
・雇用統計はMIX、9月利下げは確実視されるも、利下げ幅は結論出ず
・エヌビディア株続落、円高、日本株先物も続落でリスクオフ
・明日のTV討論会に注目だが、ハリス陣営は入念に準備をしている模様

週末のBTC市場

週末のBTC相場は下落。木曜日に5万7000ドル（約815万円）をクリアに割り込み、金曜日にはその5万7000ドルに上値を押さえられると失速。しかし5万2000ドル（約740万円）台で切り返すと、足元では5万5000ドル（約785万円）まで値を戻している。

BTCは、植田日銀総裁の追加利上げ方針を受けた円キャリートレードの巻き戻しをきっかけにリスクオフムードが広がり、レイバーデイ明けのエヌビディア株の暴落もあり、8月の4万9000ドルから6万5000ドルへの反発の半値押しとなる5万7000ドルのサポートを割り込んだ。

金曜日の雇用統計は非農業部門雇用者数（NFP）が14.2万人と予想16.5万人を下回ったが、失業率は予想通り4.2％、平均時給が前年比＋3.8％と予想＋3.7％を上回るミックスな内容だった。

この解釈を巡り為替相場などは乱高下したが、ウィリアムズNY連銀総裁が利下げが適切とコメントするなど利下げ幅については見方が分かれるも9月利下げ開始が確実視される中、BTCは5万7000ドル手前に値を伸ばした。

しかし、エヌビディア株が株式オープン直前から時間外市場で失速。日本株先物やクロス円が急落するリスクオフの流れの中で、BTCは5万2000ドル台に急落した。

リセッションの前兆とされる米2年債と10年債のスプレッドが、逆イールドから順イールドに転換したことも市場の雰囲気を悪くさせたか。

しかし、週末にイエレン財務長官が景気はソフトランディングしているとし、週明けの為替市場でドル円が反発、日本株も米株先物も金曜日の引けからやや戻していることもあり、BTCは5万5000ドル台に反発している。


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