ポイント

  • 8万2000ドル台まで続落、200日移動平均線でサポートされる
  • 欧州向け25%関税が浮上、一方でカナダ・メキシコ向け25%関税は4月2日に延期
  • ETFフローは11.4億ドルの流出と過去最大、この改善が無いと反発は難しそう
  • 材料的にもテクニカル的にもやや売られ過ぎの印象

昨日のBTC市場

昨日のBTC相場は続落。先週金曜日から土曜日にかけて9万9000ドル(約1475万円)台から9万5000ドル(約1415万円)近辺に下落。月曜日から火曜日にかけて9万ドル(約1340万円)台に急落すると、8万9000ドルの年初来安値を抜け昨日未明に8万6000ドル(約1280万円)を割り込んだ。その後、8.9万ドルに値を戻すもそれまでのサポートがレジスタンスとなり反落、今朝方8.2万ドル(約1220万円)台まで下値を伸ばしている。

BTCは先週末に年初来形成していた三角持ち合いを一旦上抜けたが、Bybitのハッキングを受け急落、ダマしに終わった。更に、月曜日早朝に3月4日に延期されていたカナダ・メキシコ向け関税を予定通り発動するとコメントすると三角持ち合いを逆に下にブレーク、9万ドル台まで急落した。

年初来安値8.9万ドルに一旦はサポートされていたが、海外時間に入りその水準を割り込むと、昨日未明には一時8.6万ドル割れに値を落とした。

しかし消費者信頼感の悪化や好調だった5年債入札を受けた長期金利を受けBTCは下げ渋ると、米国とウクライナが鉱物資源共同開発で合意、28日にゼレンスキー大統領が訪米すると伝わるとじりじりと8.9万ドル台に値を戻した。

しかし、年初来安値だった8.9万ドルがサポートからレジスタンスに変わる形で上値を押さえると、連日米株オープンと同時に値を下げる動きを先回りしてかオープン前に8.5万ドル台に値を崩した。前日のETFフローが11.4億ドル超の流出と史上最大となったことも重しとなったか。

米株がオープンすると逆に8.8万ドル台に反発したが、トランプ大統領が閣議で自動車を中心に欧州に25%を課すと伝わるとリスクオフが再燃、まずまずだった7年入札で一時下げ止まるも、結局8.2万ドル台まで下値を切り下げ、8.1万ドル台の200日移動平均線に何とかサポートされた。

一方で、トランプ大統領に次ぎラトニック商務長官もカナダ・メキシコ向け関税が4月2日に発動されると再延期を示唆、また時間外市場の反応はそれほど大きくなかったがエヌビディア社の決算はまずまず、マラソン社は好決算となる中、BTCは8.5万ドル近辺に値を戻している。

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