イーサリアム(Ethereum)とは、時価総額が2番目に大きい仮想通貨の一つで、ユーザが定義した契約(スマートコントラクト)や財産を扱うことができるのが特徴です。
最初の構想は2013年にVitalik Buterinにより示され、Gavin Woodにより学術的な整理がなされました。
2014年にはイーサリアムネットワーク内の基軸仮想通貨であるETHのプレセール(上場前のIPOのようなもの)が行われ、日本円にして約15億円もの資金調達が行われました。
単位 | イーサー(ETH) |
公開日 | 2015年7月10日 |
時価総額 | 約5100億円(2017/4/26)ビットコイン2兆3千億に次ぐ2番目の規模を誇る |
発行上限 | 未定(初期発行量:7200万ETH) |
ブロック報酬 | 5ETH |
ブロック生成時間 | 約15秒 |
システム | プルーフオブワーク ⇒ プルーフオブステーク |
イーサリアムはビットコインと同様に、マイニングによって新規発行されています。
しかし、、将来的には※プルーフオブステークに移行することが予定されています。
※承認において、コインを持っている割合でブロックの承認の割合を決めることを基本としている。マイニングにおける電気代の節約や、手数料が安くなるというメリットもある。
また、送金においてビットコインは価格情報を送るだけなのに対して、イーサリアムは送金時間などの情報を追加することができます。
これがビジネス利用として注目されており、2017年3月下旬に、イーサリアムの研究開発・議論を目的としたエンタープライズ・イーサリアム・アライアンスが発足。
これにはJPモルガンやインテル、マイクロソフトなどの巨大企業などがアメリカを中心に100社以上も名を連ねており、ビジネス採用に向けて研究開発が進んでいます。
米国のJPモルガンは、顧客管理データの一部の基盤にイーサリアムを採用したと正式に発表までしています。
アメリカはイーサリアムのブロックチェーンに注力している企業が多いようで、時価総額2番手の仮想通貨としてますます注目が集まりそうです。
bitFlyer調査(2015 年 11 月~)
2015 年 7 月:イーサリアム ICO (Initial Coin Offering) 1 ETH=0.0005 BTC 約 16 円
2016 年 1 月:1 ETH=0.0021 BTC 約 109 円
2016 年 2 月:1 ETH=0.0059 BTC 約 268 円
2016 年 3 月:1 ETH=0.0176 BTC 約 875 円
2016 年 4 月:1 ETH=0.0278 BTC 約 1,321 円 (ICO 価格の 82 倍)
※ICOとは仮想通貨の公開前に行う予約販売のこと
(出所:ビットコインの次はこれが来る【イーサリアム】の期待度は?)
・イーサリアム/円のチャート
2017年にEEAが発足したことをきっかけとして、1000円台から6000円まで急激に価格が上昇しました。
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