仮想通貨トレードにおけるチャートの役割

仮想通貨トレードにおけるチャートの役割

FXや株取引をはじめとして、仮想通貨のトレードをしていく上でも必ず理解しておくべきものとして、チャートがあります。

トレードの初心者の方々にとってチャートはどこか難しいようなものに思えますが、理解してしまえばとても使いやすいツールになります。ではチャートとはどういうものなのでしょうか?

簡単に説明すると、「過去の値動きを価格や時間を軸としてグラフ化したもの」になります。つまり過去の値段の上下をグラフにして表示したことによって、日々の値動きを視覚的に表すことができるようになったものです。全世界でチャートを見ていないトレーダーはほぼいないと言えるくらい、無くてはならないものであり、個人トレーダーからヘッジファンドなどの金融のプロフェッショナルまでもが使っているツールになります。

チャートの種類としては、主に以下の4種類があります。

  • ローソク足チャート
  • バーチャート
  • ラインチャート
  • 平均足チャート

この中で、世界中で最も使われていて一般的なローソク足チャートについて説明していきます。

目次

ローソク足について

ローソク足について

ローソク足とは、世界中で最も使われているチャートの種類です。

一定時間の高値、安値、終値の値動きを表したもので、ローソクに似た形からその名が付けられています。1日分の値動きを一本のローソク足で表したものが「日足」と呼ばれ、その他には「4時間足」、「1時間足」などが多くのトレーダーに使われています。

ローソク足は、江戸時代に日本人が考案し、現在では海外でもキャンドル・チャートと呼ばれ、世界で広く使われています。

ローソク足には大きく分けて陽線と陰線の2種類があり、2色で色分けされていることが普通です。陽線とは、始値よりも終値が高かった場合のローソク足のことをいい、陰線とは、始値よりも終値が安かった場合のローソク足のことをいいます。陽線の数が陰線よりも多い時などは買いが強いと考えることが出来ますし、逆の場合は売りが強いと考えられます。

相場を動かしているのは人間の心理なので、ローソク足を見ることで今後の展開を予想する手助けに使うことができるといえるでしょう。

チャートを読む手助けとなるテクニカル分析について

ローソク足チャートを見て相場の流れを予想する際に使えるのが「テクニカル分析」です。ここでは主要なテクニカル分析である「移動平均線」について説明します。

移動平均線とは、ある一定期間の価格の平均を結んだものです。期間については自分で設定することが可能で、多くのトレーダーが使っている移動平均線としては5日、25日、50日、100日、200日などがあります。短期・中期・長期で3本移動平均線を同時に表示させるトレーダーや短期・長期の2本を表示させるトレーダーなど、使い方は個人のトレードスタイルによって変わってきます。

ローソク足と組み合わせて使うことで、ローソク足が移動平均線よりも上にある場合は「上昇トレンド」、下にいる場合は「下降トレンド」として買いと売りのどちらが強いかを考える事ができます。

チャートには世界の最新ニュースがリアルタイムで反映される

世界の最新ニュースがリアルタイムで反映される

仮想通貨をはじめとした株や為替、商品などすべての価格が存在するものの値動きには、各国の発表する経済指標から、突発的なニュース、世界の最新ニュースまでさまざまなものが反映されています。

記憶に新しいもので言えば、3月にコロナウィルスの感染が拡大していったことが原因となり、経済へ大きなダメージが出ました。その結果、ダウ平均株価や日経平均株価、多くの通貨の大幅安が観測されました。この影響は株式市場や為替市場だけではなく、仮想通貨市場へも波及しており、ビットコインは一時60%安を見せるほどでした。

仮想通貨市場も世界経済の一部であるということをしっかりと把握し、全体のマネーフローを見ておくことは大切なポイントとなってくるでしょう。

他にも仮想通貨交換業者についても注目しておくと良いでしょう。仮想通貨を購入するには、仮想通貨交換業者を通して取引を行うため、取り扱い仮想通貨が増えたりした場合はその通貨の価格が上昇することが多いです。

例えば、国内の大手取引所であるCoincheckが、2019年5月31日にMonacoinの取り扱いを開始すると発表した日に価格が120円から390円まで3倍以上も上昇しました。

最後に、仮想通貨自体についての情報も追っていく必要があると思っています。直近では、2020年の5月行われると予想されているビットコインの半減期があります。BTCの半減期とは、BTCの新規発行枚数が半減する時期であり、一般的には、半減期によってBTCの新規供給が減少することでBTC価格は上昇しやすくなると考えられていて、半減期は多くの投資家が注目するイベントとなっています。過去2回の半減期ではBTC価格が大幅に上昇したため、今回も上昇が期待されています。

しかし突発的なニュースとは別に、既に起こることが分かっているニュースについては市場が価格に織り込んでしまっている可能性もあります。多くの仮想通貨の投資家たちは半減期で価格が上昇することを予想してしまっているため、前もってビットコインを購入しているということも考えられます。

このようにニュースの性質によっても価格に与える影響は変わってくるため、実際にチャートとニュースを見比べながら、どのように価格が変化していくのか自分で考えていくことで理解が深まっていくと思っています。

みんかぶ編集室

資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。

その他金融商品・関連サイト

ご注意

【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。

みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の売買予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。SNS機能では『ブログ』や『掲示板』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしてみるのもオススメです!

関連リンク
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.