ビットコインの取引で失敗しないために知っておいてほしい3つのこと みんかぶ編集室 児山将 2023.07.19 暗号資産(仮想通貨)入門 ビットコインが上昇しているから、早く買いたい。 そう思ってビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)へ投資を始める人は多いのではないでしょうか。 しかし、仮想通貨へ投資を始める人の半数以上は投資経験がゼロだと聞きます。 そんな投資ビギナーの方に、ビットコインを買う前に知っておいてほしいことをお伝えします。 初めての投資で損をしないために、是非最後まで読んでもらえればと思います。 目次取引所と販売所がある損切りは必ず入れる逆指値を入れることのできない取引所がある 取引所と販売所がある ビットコインを買おうと思うと、交換業者に口座(アカウント)を開設する必要があります。 いよいよ取引となった際に、「取引所」と「販売所」のふたつがあることに気付くでしょう。 ビットフライヤー(bitFlyer)で確認してみましょう。 こちらが販売所の画面です。 そしてこちらが取引所です。 ほぼ同じ時刻の画面ですが、それぞれで価格が異なることが分かるでしょう。 販売所:3,289,466円 取引所:3,280,846円 ←21時49分の最終取引価格 このふたつの違いは、取引する相手の違いです。 販売所:交換業者 取引所:交換業者のユーザー 販売所は、ユーザーからの売買に応えるために、一定の仮想通貨を保有しておく必要があります。そうすると価格変動リスクがあるため、購入価格は市場価格よりも高くなっていることがほとんどなのです。 この画像の場合では、販売所の方が取引所で買うよりも8800円ほど高くなっています。 購入する量により販売所が有利な場合もありますが、投資初心者の方が大きな金額で売買することはあまりないでしょう。そのため、最初に取引を行う際には基本的には取引所を選択することをおすすめします。 なお、取引所がある主要仮想通貨業者は以下の通りです。 ビットフライヤー(bitFlyer) コインチェック(Coincheck) GMOコイン ビットバンク(bitbank) 損切りは必ず入れる ビットコインを買った後に、価格が上昇し続ければ問題ありません。しかし、ビットコインを買った後にいつも価格が上昇し続けるということはなかなかありません。 相場が予想と逆に動いた場合は、含み損が膨らむことになります。そうなった時に、どこかで損切りを行う必要があります。 損切りとは、損失を抱えた状態で保有しているビットコインなどの建玉(ポジションともいう)を売却して、損失を確定させることです。待っていれば相場が反転する可能性もありますが、さらに損失が膨らむことも考えられます。 そのため、一定の損失を抱えた場合、一度損切りを行うというのが投資の鉄則です。 このように、相場が上昇している際に高値づかみをしてしまった時は、目も当てられない状況となります。 そのため、自身の予想と異なった値動きとなった際には、損切りを行い一度仕切り直す方が良いでしょう。 参考:ビットコインなどの仮想通貨の注文方法と取引所の違い 逆指値を入れることのできない取引所がある 前述の通り、損切りを行うことは非常に重要なことです。 これには、自動的に損切りを行う「逆指値注文」という注文方法があります。これを使うことで、例えば100万円でビットコインを買っていた場合、95万円になった時に自動的に売却が行われます。 しかし、交換業者によっては、この逆指値注文を行えないところがあります。 取引所があり、なおかつ損切り注文が行える交換業者は次の通りです。 ビットフライヤー コインチェック GMOコイン ※掲載順はビットコインの取引高順(2021年1月時点) 取引サービスや売買代金を考慮すると、ビットフライヤーが良いのではないでしょうか。 ただし、ビットフライヤーでも、損切り注文を利用できるサービスは、Lightningという取引プラットフォームのみとなっています。 ビットフライヤーにログインし、左ナビゲーションにある「bitFlyer Lightning」をクリックすれば、取引プラットフォームが開きます。 ▼ビットフライヤーの取引所 ▼bitFlyer Lightning 投資初心者にはビットコイン取引所がシンプルで見やすくなっています。 Lightningも、数十分程度操作していると普通に取引する方法はすぐに覚えられるかと思います。 逆指値注文は、ストップ注文という名称となっているため、ご注意ください。 参考:bitFlyer Lightningの注文の種類について ちなみに、ビットフライヤーの取引所のビットコインの最小発注数量は0.001 BTCとなっています。 ビットコインが300万円の時に3000円程度となりますから、小額から取引を行うことができます。 これからビットコインの取引を始めようと思っている方は、これら3つのことに気を付けていただければと思います。 ※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨するものではありません。 投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。