手数料無料の取引所の知っておきたい取引コスト みんかぶ編集室 2023.07.19 暗号資産(仮想通貨)入門 仮想通貨の取引をするにあたって、取引所が必要となります。 その取引所選びの際に、手数料の安さが重要な基準となるでしょう。できるだけ安く、できれば無料の取引所を使いたいところです。 しかし、手数料が無料と言われている取引所でも、場合によっては売値と買値の差額である「スプレッド」などのコストが掛かる場合があります。時にはそのスプレッドが手数料よりも遥かに大きな取引コストになることがあります。 そのため、手数料が無料の取引所が必ずしもお得というわけではありません。 その他の取引コストを計算し、ベストな取引所を選択していく必要があります。 仮想通貨取引を始める際に、こういった部分で壁を感じてしまう方も多いはずです。そんな疑問を解決できるように、手数料についての複雑な部分を分かりやすく解説しました。ぜひご活用ください! 目次主要仮想通貨交換業者の取引手数料販売所と取引所の違いについて販売所方式のスプレッド一覧【2022年12月版】 主要仮想通貨交換業者の取引手数料 まずは主要仮想通貨交換業者の現物取引手数料を見ていきましょう。 交換業者 取引所 販売所 アルトコイン GMOコイン Maker: -0.01%Taker: 0.05% 無料 無料 SBI VCトレード 無料 無料 無料 DMM Bitcoin – 無料 無料※BitMatch取引手数料は除く Whale Fin – 無料 無料 bitFlyer 0.01% ~ 0.15% 無料 無料 ~ 0.2% Coincheck 無料 無料 無料 bitbank Maker: -0.02%Taker: 0.12% – Maker: -0.02%Taker: 0.12% これを見ると、SBI VCトレードとCoincheck(コインチェック)などが全て無料となっており、とても良さそうに思えます。 では、実際にコインチェックでビットコインを買ってみるとどうなるでしょうか。 コインチェックには、取引所と販売所があり、そのどちらでもビットコインを買うことができます。 販売所と取引所の違いについて 販売所は仮想通貨取引所が所有している仮想通貨を、ユーザーに販売するところです。 販売所では数量に関係なく決められた価格で購入することができるため、仮想通貨を大量に購入したいといった時に有利です。 一方で、取引所はユーザーに仮想通貨の売買の場を提供するサービスです。売買を行うのはユーザー同士で、ユーザーは希望の価格で注文を出すことができます。 板があることが特徴で、大量に仮想通貨を購入すると価格が動いてしまう可能性があります。 参考:ビットコインはどこで買うの?「取引所」と「販売所」の違い 話を元に戻して、実際にコインチェックで売買した場合を見ていきましょう。 販売所の場合 コインチェックのビットコインの販売所を見ると、売値と買値の価格差(スプレッド)が1万8000円程度あります。ビットコインの価格にもよりますが、だいたい0.5%のスプレッドとなっています。 上記の場合に1BTC購入した場合、単純に買った瞬間に1万8000円の損失を抱えることになります。 これは容認できない取引コストではないでしょうか。 ◇ビットコインが300万円の場合 売値:300万円 買値:301万8000円 ビットコインを購入した場合、301万8000円ですが、売る時には300万円のため実質1万8000円の取引コストとなる。 取引所の場合 コインチェックの場合、取引所の売買で必要な取引コストはありません。 そのため、手数料無料でビットコインを売買することができるのです。しかし、今すぐビットコインを購入したい!という場合には、上述した通り相場が動いてしまう可能性があります。 コインチェックの板を見てみましょう。 直近の売り板は284万9429円となっています。 今から1BTCを購入しようとすれば、284万9579円までの売り注文を全て買うことになります。 なお、自分が指定した価格で買いたい場合は、注文を出しておけば良いですが、買えない場合もあります。 アルトコインは販売所でしか売買できない コインチェックでは、アルトコインは販売所でしか売買することができません。ビットコインキャッシュであれば、10%近いスプレッドがあります。そのため、アルトコインの板取引を行なっている取引所(GMOコインやビットバンクなど)で売買を行った方が取引コストは低く済むと思います。 販売所方式のスプレッド一覧【2022年12月版】 販売所 BTCJPY ETHJPY XRPJPY BCHJPY LTCJPY DMM Bitcoin 61,300円 5,400円 2.38円 450円 215円 GMOコイン 143,000円 9,600円 5.5円 800円 400円 WhaleFin 33,000円 2,300円 1.0円 230円 107円 Coincheck 185,000円 13,000円 6.5円 1,300円 550円 bitFlyer 41,694円 1,197円 2.74円 1,140円 365円 これは主要取引所の販売所のスプレッドです。 ビットコインのスプレッドは14〜19万円と幅がありますが、DMM Bitcoinが6万円台と極端に狭いことが分かります。なお、同社の販売所での取引手数料も無料(※BitMatch取引手数料を除く)のため、販売所でビットコインを購入する場合はオススメできます。 ただ、やはり仮想通貨を売買するのであれば、販売所よりも取引所の方が取引コストが圧倒的に安くなります。 取引所での売買は、投資初心者の方には少し難しいかもしれません。しかしながら、取引所は難しそうだから、販売所は手数料が無料だから、と面倒に思う前に、これだけの取引コストが掛かるということを知っておきましょう。 一番簡単にビットコインを買える取引所 東証1部マネックスグループの取引所。17の仮想通貨へ約500円から投資可能!アプリダウンロード累計415万 口座開設はこちら レバレッジ取引ならGMOコイン 投資初心者でも使いやすい取引アプリを提供。仮想通貨FXでアルトコインのレバレッジ取引も可能! 口座開設はこちら リップルの取引高国内トップのbitbank 人気のリップル、モナコインの取引所として個人投資家からの信頼が高く、セキュリティーも高評価! 口座開設はこちら ※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。