テゾス(XTZ)とは?基本情報や特徴を紹介

テゾスとはなにか

目次

テゾスとは

テゾス(Tezos)は、イーサリアムのような分散型アプリケーションのプラットフォームです。2017年にICOを実施し、約261億円を調達しました。その後、HitBTCやBitfinexなどの取引所に上場。2019年8月5日には米大手取引所であるコインベースにも上場し、人気の仮想通貨として成長を続けています。

2022年10月時点では、時価総額で約1800億円と第30位にランクイン。また、開発チームには、元ゴールドマンサックスやアクセンチュアのメンバーが揃っています。

基本情報

時価総額 約1800億円 発行上限 上限なし
承認方式 Proof of Stake 上場時期 2018年06月29日
中央機関 なし 提唱者 Arthur Breitmen
Kathleen Breitmen
オフィシャルサイトURL https://tezos.com/
ホワイトペーパーURL https://tezos.com/whitepaper.pdf
公式TwitterURL https://twitter.com/tezos

また、フランス政府の財務大臣も太鼓判を押すブロックチェーン・仮想通貨です。フランス政府はビジネス分野に興味を持っており、成長には仮想通貨やブロックチェーン分野が欠かせないと考えています。それにともない、ブロックチェーン技術に投資を実施したり、ブロックチェーンに関する法整備を進めています。

そんなフランス政府がテゾスについて触れた経歴もあり、注目している人も多い仮想通貨がテゾスです。

テゾスの特徴

テゾスの特徴

テゾスの主な特徴として、以下の3点があります。

  • オンチェーンガバナンス
  • アップデート
  • コンセンサスアルゴリズムにDPoSを採用

オンチェーンガバナンス

オンチェーンガバナンスとは、テゾス内のコミュニティの決定権の選択方法です。

イーサリアムでは、アップデートの方向性が開発者によって定められていたため、アップデート方法やルールに一貫性がありませんでした。

そこで、テゾスではアップデートをトークンホルダーによる投票に委ねています。投票結果に基づいてソフトウェアの開発も進んでいきます。

ハードフォークがない

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の弱点を克服するために、テゾスは開発されました。主に「スケーラビリティ問題」「ハードフォーク」の問題を克服するように設計されています。

例えば、ビットコインではブロックのサイズが小さいため、取引が多くなると送金詰まりが起きてしまうという問題があります。取引を承認するマイナーも手数料が高い取引から承認する傾向があるため、手数料が高騰してしまいます。

これを解消するためにはシステムのアップデートであるハードフォークが必要です。しかし、ハードフォークを実施すれば、賛成しないマイナーにより通貨が分裂する可能性もあります。

なお、ビットコインは2017年にハードフォークを実施して、ビットコインキャッシュが誕生しました。

テゾスはハードフォークを起こさないために、プロトコルを3つに分解しました。分解することでシステムの修正にハードフォークが必要ないブロックチェーンとなります。

▼テゾスの3つのプロトコル

  • ネットワークプロトコル
  • トランザクションプロトコル
  • コンセンサスプロトコル

それぞれのプロトコルを独立させて形成することで、アップデートによるハードフォークを防ぐことが可能です。これにより、仮想通貨の分裂を行わずにシステム修正が可能になります。

コンセンサスアルゴリズムにDPoSを採用

仮想通貨にはコンセンサスアルゴリズムと呼ばれる制度があります。これはブロックの承認者を決める方法です。

テゾスのコンセンサスアルゴリズムは「DPoS」という制度を採用しています。DPoSは、トークンの保有者に対して保有量に応じた投票権を割り当てる仕組みです。その投票によって、取引の承認者を決定することになります。自分が投票した人が承認者になり、正常にブロック生成を実施した場合は配当金を受け取ることができます。

DPoSはビットコインなどで採用されているPoWというコンセンサスアルゴリズムの改善策として開発されました。PoWの場合、計算処理によって承認者が決められるので大量の電力を消費して承認者を選択することになるデメリットがあります。

一方で、DPoSはそもそも投票対象を限定するので取引の承認数を抑えることができて、消費電力も少なくて済むというエコなメリットがあります。

ただし、承認作業を実施するユーザーが結託して不正を行う可能性もあります。グループのメンバーが大量の通貨を保有し、団結して承認者を決定すれば不正な取引も承認可能です。不正作業者に乗っ取られてしまうと、被害は継続的かつ大きくなってしまうリスクをはらんでいます。

テゾスの直近ニュース

そんなテゾスは「BINANCE.US」にて、ステーキングサービスを開始します。ステーキングサービスとは、対象の銘柄を一定量、取引所のウォレットに預けておくと報酬が得られるサービスです。

今回のテゾスのステーキングサービスは手数料が無料で、毎月20日までにテゾスの保有者には報酬が支払われることとなっています。

「BINANCE.US」では、すでにアルゴランド(ALGO)とコスモス(ATOM)のステーキングサービスが開始しており、テゾスはそれらに続く3番目に始まりました。

まとめ

今回は仮想通貨のテゾスについて、解説しました。テゾスはビットコインやイーサリアムの課題を解決する仮想通貨です。

従来のブロックチェーンにはない仕組みを取り入れた仮想通貨で、日本での取り扱いはないものの国内からの人気も高いです。

今後、日本の仮想通貨取引所に顔を出す可能性も高いので、知識をつけておき、日本に上陸した際に対応できるようにしておきましょう。

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