ビットコインとは?

ビットコインとは?
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ビットコインとは、最大の時価総額を誇る仮想通貨のひとつです。

ブロックチェーン技術をつかって運用される分散型の仮想通貨で、取引の承認作業には約10分掛かります。

管理者がいないことから、非中央集権の仮想通貨です。

主に、決済・送金・価値の保管という手段を持っています。

▼ビットコインの概要

時価総額 約354,000億円 発行上限 21,000,000
承認方式 Proof of Work 上場時期 2013年04月27日
中央機関 なし 提唱者 Satoshi Nakamoto
オフィシャルサイトURL https://bitcoin.org/
ホワイトペーパーURL https://bitcoin.org/bitcoin.pdf
公式TwitterURL https://twitter.com/bitcoin

※2022年12月7日時点

目次

ビットコインの誕生

=ビットコイン=の画像

2008年10月31日にSatoshi Nakamotoという人物により投稿された論文に基づき、2009年1月から開発が始まりました。
英語論文はこちら:https://bitcoin.org/bitcoin.pdf
およそ1年後の2010年2月には、ビットコイン両替ができる最初の取引所が誕生し同年5月に、はじめてビットコインを使った決済が行われました。その後は、2011年4月にはTIME紙がビットコインを特集し、100円以下から1000円以上へ大きく上昇しました。

マイニング

マイニング(採掘)をマイナー(背屈者)がトランザクションを承認する

ビットコインの発行は、トランザクション(承認)作業に対する報酬として新規に発行されます。この承認作業をマイニング(採掘)といい、承認作業を行う人をマイナー(採掘者)と呼びます。

マイナーは電気代の安い中国や北欧に多く、数千台から数万代のマイニングマシンを運用しています。中国のビットメインが有名です。

マイニング報酬と半減期

ブロックチェーン1つが作成されるのに10分掛かるため、10分ごとに6.25BTC、1日ではおよそ144回の承認作業が行われる為、その回数×マイニング報酬のビットコインが増えていることになります。

ビットコインの誕生当初は50BTCが支払われていました。しかし、価値を担保するために、21万ブロック(約4年)ごとに半減期と呼ばれるマイニング報酬が半額となる仕組みがあります。

▼ビットコインのマイニング報酬と半減期スケジュール

ブロックナンバー0 2010年~ 50BTC

210000 2012年11月28日 25BTC

420000 2016年7月9日 12.5BTC

630000 2020年5月12日 6.25BTC

840000 2024年5月前後 3.125BTC

10050000 2028年5月前後 1.5625BTC

2009年1月のリリースから1回目の半減期(2012年11月28日)までに3年11ヶ月を要しました。その間、ビットコインの価格は12.5ドルまで上昇。50BTCから25BTCに半減しました。

2回目の半減期は2016年7月9日に訪れ、マイニング報酬は25BTCから12.5BTCに半減しました。ビットコインの価格は12.5ドルから647ドルになり、約50倍を超える大きな上昇となりました。

3回目の半減期までに、ビットコインの価格は647ドルから最高は約30倍の19,850ドルまで上昇。半減期前にビットコインは70万円台から100万円を超えるほどの上昇を見せました。

この時期までに上限枚数の87.5%である18,375,000BTCが発行。ビットコインのマイニング報酬は、12.5BTCから6.25BTCに半減しました。

ビットコインは、2140年までに全て採掘される設定となっています。絶対量が決まっていることから、金と同じ商品性を持っていると考えられます。全て発行された後は、マイニング報酬として新たなビットコインが与えられないので、ビットコインの送金に以前より手数料が掛かることにより、これがマイナーの報酬となります。

ビットコインはその流動性の高さと信頼性から、ひとつの通貨として認識されており、他の通貨や商品・サービスと交換することができます。ビットコインを送信するときにユーザはマイナーに任意の額のトランザクション手数料を払うことができます。

ビットコインの管理には、ビットコインアドレスに紐づけられて管理され、ウォレットと呼ばれる銀行口座のようなモノで複数のアドレスを収めます。

ネットに繋がれたホットウォレットやネットから切り離したコールドウォレット、紙にビットコインアドレスと秘密鍵を印刷したペーパーウォレットなどがあります。

ビットコインの主な歴史と時価総額の推移

歴史と時価総額の推移

ビットコインは2009年の誕生直後に0.2ドル程度でしたが、2011年に32ドル、2013年のキプロスショックにより200ドル異常に上昇。2014年には1000ドルを超える上昇を見せました。しかし、その後中国政府の金融機関の取り扱いが禁止となり2015年には200ドルにまで下落。

2015年に欧州司法裁判所が通過認定したことで再び上昇し始め、2016年の半減期後に800ドル近くまで上昇。中国からの取引が膨らみ続け、2016年末には再び1000ドルを突破しました。

2017年には、世界的な仮想通貨ブームが到来。ハードフォークまでに3000ドルを突破し、途中で中国の取引所閉鎖問題で急落したものの、直ぐに反発し19,850ドルまで上昇しました。

2018年には、コインチェックによる大規模なハッキング被害が発生し、一気に低迷。さらに年末には、BCHの分裂騒動により半値以下へ急落しました。

しかし、2019年には投資信託や年金運用による仮想通貨への投資が加速。30万円台に停滞していたビットコインは3月から6月にかけて150万円へと急騰しました。

その後も、中国によるブロックチェーン開発の加速や、半減期への期待などで停滞しても度々100万円を回復する力強さを見せています。

なお、ビットコインの時価総額は100万円時に18兆円程度となります。

ビットコイン(Bitcoin)の歴史

2008/10/31:Satoshi Nakamotoがインターネット上に論文を投稿

2009/01/03:ビットコインの最初のブロックが誕生

2009/01/09:ビットコインの運用が開始

2009/01/12:ビットコイン最初の取引(satoshi ⇒ 開発者Hal)

2009/10/05;ビットコインの価格が示される。1㌦=1,309.03BTC(0.07円)

2010/05/22:ビットコインとピザとの交換(Bitcoin pizza Day)

2010/07/18:Mt.Goxがサービスを開始

2011/04/16:TIMEがビットコインを特集

2011/06/12:メディアに取り上げられたことにより、価格は87円から1,489円に急騰

2011/06/19:Mt.Goxがハッキング被害。1週間取引停止。

・2012年

2012/05/09:FBIがビットコインに関するレポートを提出

2012/11/28:ビットコイン最初の半減期(50BTC ⇒ 25BTC

・2013年

2013/03/16:キプロスショックにより価格が5倍に急騰

2013/03/19:世界初のビットコインATMが設置

2013/10/01:闇市場のシルクロード運営者が逮捕

2013/12/05:中国政府が金融機関によるBTC取引を禁止

・2014年

2014/02/24:Mt.Goxが取引を中止。取引所は閉鎖へ。

2014/05/26:bitFlyerがサービスを開始

2014/06/18:bitbankがサービスを開始

2014/06/30:QUOINEがサービスを開始

2014/07/18:Dellがビットコイン決済を開始

2014/09/19:coincheckがサービスを開始

・2015年

2015/01/04:当時最大の取引所bitstampがハッキング被害(約5億円)

2015/08/15:新バージョンBitcoin XTがリリース。HFは発生せず。

2015/12/23:Bitcoin Unlimitedがリリース

2015/02/10:Bitcoin Classicがリリース

・2016年

2016/07/09:2回目の半減期(25BTC ⇒ 12.5BTC)

2016/08/02:Bitfinexがハッキング被害(約12万BTC=70億円)

・2017年

2017年秋冬:中国でビットコインがキャピタルフライトに利用され価格が急騰。

2017/01/05:中国人民銀行が国内取引所と会合・調査

2017/04/01:日本で改正資金決済法(仮想通貨法案)などが施行

2017/05/23:ニューヨーク合意(YNA)Segwit2xに向けて、マイナーや事業者が合意

2017/08/01:Segwit実装が決定。ビットコインキャッシュ(BCH)誕生

2017/08/24:Segwitがアクティベート

2017/10/24:ビットコインゴールド(BTG)誕生

2017/11/25:ビットコインダイヤモンド(BCD)誕生

2017年12月:ビットコインネットワークが混雑。未確認取引件数は20万件超に

・2018年

2018/01/15:ライトニングネットワークで世界初の決済が行われる

2018/01/26:coincheckでNEMのハッキング被害(580億円)

2018/03/28:金融庁によるバイナンスへの警告書の発出

2018/06/22:bitFlyer等の日本の仮想通貨事業者6社に業務改善命

  2018/11:BCHのハッシュ戦争により急落

・2019年

 2019/4/19:Bakktが金融ライセンス取得へ

 2019/5/13:米CMEのビットコイン先物、出来高が過去最高を記録

 2019/5/23:ビットコイン ペソ建で過去最高額更新

 2019/6/24:ロシア財務省、暗号資産取引の合法化を検討

 2019/11/15:コインベース含む大手3社 米国で仮想通貨の確定拠出年金口座を提供へ

 2019/11/22:中国人民銀行(PBOC)が仮想通貨交換業の厳しい取り締まりを強化

 2019/11/22:米国初、中国仮想通貨マイニング企業がIPO

 2019/12/02:SEC、機関投資家向けBTC先物ファンド承認

・2020年

 2020/01/17:ジェミニ運営のウインクルボス兄弟、仮想資産を保証する保険会社を設立保

 2020/02/11:ドイツ40以上の銀行がビットコインカストディ業務の許可を申請申

 2020/03/04:インド最高裁が、インド中央銀行の暗号資産取引禁止命令を違憲判決

 2020/03/04:ビットコインATMの設置台数が、全世界合計7000台を突破

 2020/06/12:ビットコインが3回目の半減期を迎える

※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。

投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

みんかぶ編集室 児山将

みんかぶFXで記事を書いています。 大学生の時からFXを初めて6年以上。FXの楽しさを伝える為に、みんかぶFXを盛り上げていきます。初心者の方でも分かり易く学べるように、難しい専門用語やマーケットの説明、FX業界について記事にしていきます。

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