北米最大級のビットコインマイニング企業であるHut 8 Corp.は、Anchorage Digitalとの未払いローンの残り3800万ドルを普通株に転換することで早期返済を行ったことを発表しました。

この動きにより、Hut 8は融資に関連するすべての債務が消滅し、財務的な柔軟性が大幅に向上。今後の成長機会を追求するための基盤が整いました。同社は今後、米国証券取引委員会(SEC)に詳細な報告書を提出する予定です。

財務状況の改善と多角化

今回のローンは2023年2月に発行され、21,000台のビットコインマイニング機器が担保となっていました。当初、金利は14%でしたが6月には9%に引き下げられており、5年後に満期を迎える予定でしたが、株式転換により早期に債務を消化した形となります。

Hut 8は依然として、AIデータセンターへの事業拡大のために2024年6月に調達した1億5000万ドルを含め、約2億9000万ドルの負債を抱えています。しかしながら、レバレッジの削減とAIホスティングおよびマイニングインフラへの注力により、今後のパートナーとの交渉や主要プロジェクトの進展において強力な立場を確立しています。

Hut 8は暗号資産マイニング以外にも事業を拡大しており、最近ではNvidia H100 GPUを使用した「GPU-as-a-Service」プログラムをAI開発者との協力で立ち上げました。

同社の長期戦略は、AIインフラストをビジネスモデルに組み込むことで収益源を多様化し、デジタル資産分野での強靭性をさらに高めることを目指しているとみられています。

情報ソース:Hut 8

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