SBIホールディングス株式会社の子会社であるSBI VCトレードが、米ドルに連動するステーブルコインUSDCの取り扱いが可能となる資格を取得しました。

同社は「電子決済手段等取引業者」としての登録を完了。3月12日以降、利用者を限定したベータ版をリリースし、早期のUSDC取り扱い開始を目指すとしています。

USDCはCircle社が手掛けるステーブルコインで、現在、Ethereum、Base、Arbitrum、Apotos、Suiなど合計18個のブロックチェーン上でネイティブに展開されています。しかし、現在国内取引所でUSDCは取り扱われておらず、個人のウォレットから入金する際は別の通貨に一度交換する必要があります。

今後、国内取引所でUSDCが取り扱われるようになれば、ユーザーの利便性は大きく向上することが見込まれます。

昨今、ステーブルコイン市場ではグローバルな規模で変化が生じており、これにはEUで制定された包括的な仮想通貨規制「MiCA」が大きく影響しています。

MiCAに準拠しないステーブルコインに関して、一部の地域で取引を制限する動きが加速しており、Tether社のUSDTはMiCAに準拠していないとしてCoinbaseが取り扱いを停止、さらにBinanceは欧州経済地域内のユーザーに対してMiCAに準拠していないUSDTやDAIの取引ペアを廃止すると発表しています。

Circle社のUSDCはMiCAに準拠したステーブルコインとして引き続き各エリアで取り扱われる見通しです。

米国ではステーブルコインに関する取り組みが活発化しており、最近、共和党のBill Hagerty上院議員が新たなステーブルコイン法案を提出。ステーブルコインの準備金として米国債の使用を義務付ける内容が含まれていることから、米国産のステーブルコインが国際的に使用される場合、米国債の需要が高まる可能性が指摘されています。

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記事ソース:SBI VCトレード

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