ソラナコミュニティは、提案「SIMD-0228」に対するオンチェーン投票を実施し、最終的に否決となりました。同提案は、ステーキング報酬として発行されるSOLのインフレ率を最大80%削減するというもので、現在約5%で徐々に1.5%まで下がっていくインフレ率を、より早い段階で1.5%に引き下げるダイナミックモデルの導入を提案していました。
賛成派はステーキング報酬の多さがSOL価格に下押し圧力を与えていると指摘し、インフレを抑制することでSOLの長期的価値向上を目指した一方、反対派は削減幅が大きすぎることで小規模バリデーターの収益が激減し、ネットワークの分散化を損なう恐れを強く訴えました。
この2日間にわたる投票には、総ステーキング量の74%を超える高い参加率が集まりましたが、最終的には約61.4%の賛成にとどまりました。可決には66.67%の多数が必要とされていたため、提案は否決扱いとなります。
また、ソラナは委任型PoS方式を採用しており、トークン保有者がバリデーターを選んで投票権を行使します。投票期間中には、個人投資家と意見の近いバリデーターを選ぶ動きや、賛成票に応じて報酬を配分するといった動きも見受けられ、オンチェーン投票ならではのコミュニティ主導のガバナンスが活発に行われました。
なお、ソラナでは別の提案「SIMD-123」にてバリデーター手数料分配の調整が進められるなど、小規模バリデーターの経営を支援する取り組みが検討されています。
情報ソース:Bitcoinist、DLNews
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