2025年5月19日から23日(現地時間)にかけて、米ニューヨークでソラナブロックチェーン関連の大規模イベント「Solana Accelerate 2025」が開催されました。
このイベントはソラナエコシステムの技術的な進歩とイノベーションを紹介し、開発者、起業家、投資家、政策立案者が一堂に会する場として設けられました。
期間中は「Scale or Die」(5月19-20日)と「Ship or Die」(5月22-23日)という2つの主要カンファレンスが実施され、3,000人以上の参加者、100を超えるフィンテックおよびテクノロジー企業、50以上のスタートアップが集いました。
この記事ではSolana Accelerateで注目された4つの技術を特集します。
コンセンサスプロトコル「Alpenglow」
ソラナの新しいコンセンサスプロトコル「Alpenglow」が5月19日に発表されました。
Alpenglowはネットワークのレイテンシーを大幅に削減することを目指しており、目標中央値は150ミリ秒とされています。
このプロトコルでは従来のTowerBFTとProof-of-Historyが「Votor」に置き換えられ、より高速な直接通信とデータ拡散を実現するプロトコル「Rotor」が採用されます。
オフチェーン情報を紐付ける「Solana Attestation Service」
イベントではウォレットにオフチェーン情報をプライバシーを保護しつつ紐付けるオープンプロトコル「Solana Attestation Service (SAS)」が紹介されました。
SASは署名済みで検証可能な証明書を使用しKYC(顧客確認)情報や地理的資格などをアプリケーション間で再利用可能にすることで、コンプライアンス対応、アクセス制御、レピュテーションシステムの構築などに貢献します。
RWAにおけるソリューション「xStocks」
現実世界資産(RWA)の分野では、暗号資産取引所Kraken(クラーケン)とスイスのスタートアップBackedFiによる「xStocks」が注目を集めました。
xStocksはソラナブロックチェーン上でトークン化された米国株式(例:$AAPL、$TSLA、$NVDA)を24時間取引可能にするもので、RWAのトークナイゼーションを促進し分散型金融(DeFi)との統合を深めることが期待されています。
Kaminoによる新しいレンディング機能
DeFi関連では、「Kamino Finance Lend V2」が新しいレンディング機能を発表しました。
これによりユーザーは最大7.5倍のレバレッジ取引が可能になるほか、ApolloのACREDを含むRWAを担保として利用できるようになります。
「BREAKPOINT 2025」はアブダビで開催
Solana Accelerate 2025での発表内容は、ソラナブロックチェーンの技術的な進化とその応用範囲の広がりを明確に示しました。
ソラナ関連イベントでも最大級とされる「BREAKPOINT 2025」の日程も発表され、今年12月11日〜13日にアブダビでの開催が予定されています。
半年後のイベントへ向けて、既存金融やRWAを取り込んだエコシステムの拡大に期待が集まっています。
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