テザーの共同創業者や投資会社ブラックストーンの元幹部らが、10億ドル規模の資金調達を目指していることが分かりました。複数の暗号資産を保有する、初の上場暗号資産財務企業の設立を計画しています。

この計画は特別買収目的会社(SPAC)のM3-Brigade Acquisition Vを通じて主導されます。同社は調達した資本を活用し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)など複数のデジタル資産を組み入れたバランスシートを構築する予定です。この試みは、近年多くの上場企業が採用してきたビットコインのみに資産を限定する従来の戦略とは一線を画します。

新会社のCEOには、暗号資産マイニング企業Hut 8の元CEOであるジェイミー・レバートン氏が就任する予定です。また、副会長としてトランプ前政権で商務長官を務めたウィルバー・ロス氏と、バイナンスの現取締役会長であるガブリエル・アベド氏という、金融、政治、暗号資産業界の重鎮が名を連ねています。

上場企業がインフレヘッジなどを目的に暗号資産を財務資産に加える動きは拡大していますが、その大半はビットコインに集中していました。M3-Brigadeが計画する複数資産を組み合わせるアプローチは、ボラティリティを低減しつつ投資家へ暗号資産市場へのより幅広いエクスポージャーを提供する可能性があります。

この計画はまだ公式に発表されておらず関係者はコメントを控えています。報道を受けM3-Brigadeの株価は一時的に下落したもののその後反発しており、市場がこの新たな挑戦に慎重ながらも関心を示していることがうかがえます。

情報ソース:Bloomberg


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