現実の資産をトークン化するRWAの市場規模が、2034年までに最大で30兆ドルに達する可能性があるとの予測が最新の共同レポートで示されました。
レポートによると、ステーブルコインを除くトークン化RWAの市場は2022年の約50億ドルから2025年6月には240億ドル以上へと急拡大。これは年率85%の成長率に相当し、RWAが暗号資産分野で最も急速に成長している領域の一つであることを示しています。この成長を牽引しているのは、140億ドル規模のプライベートクレジット(企業への直接融資)と約75億ドルに上るトークン化された米国債です。
この将来予測は、世界の証券およびオルタナティブ資産市場の10%から30%が2034年までにトークン化されるというモデルに基づいています。現在、世界の伝統的な資産市場が約400兆ドル規模であることから、その一部がブロックチェーン上に移行するだけでRWA市場は16兆ドルから30兆ドル規模に達すると算出されています。
この動きはすでに概念実証の段階を終え、実際の導入フェーズに入っています。ブラックロックやJPモルガンといった大手金融機関は、パブリックブロックチェーン上でトークン化されたファンドを実際に発行しており、機関投資家の本格的な参入が市場拡大を後押ししています。
また分散型金融(DeFi)の仕組みが、従来は流動性が低かった金融商品に新たな流通経路と流動性を提供している点も重要です。利回りを生む米国債トークンやレバレッジを効かせたプライベートクレジット商品などが新たな投資機会を生み出しています。
情報ソース:Redstone
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