デジタル資産プラットフォームを運営するBit Digital社(ナスダック:BTBT)が特定の機関投資家を対象とした登録済み直接公募により、総額約6730万ドル(約100億円)の資金調達を行うことを発表しました。同社はこの資金を仮想通貨「イーサリアム」の購入に充てるとしており、デジタル資産分野における事業基盤のさらなる強化を目指すものとみられます。

Bit Digital社はB. Riley Securities社との間で普通株式2200万株を1株あたり3.06ドルの公募価格で売買する契約を締結しました。これにより、手数料やその他の費用を差し引く前の総収入として約6730万ドルを調達する見込みです。

Bit Digital社はイーサリアムネイティブの財務およびステーキング戦略に焦点を当てた上場デジタル資産プラットフォームとして知られています。同社は2022年からイーサリアムの蓄積とステーキングを開始しており、現在では世界最大級の機関投資家向けイーサリアムステーキングインフラを運営していると説明しています。

ビットコインを売却しイーサリアムを購入

Bit Digital社の今回の資金調達は同社が最近発表した財務戦略の大きな転換をさらに加速させるものです。Bit Digital社は今月7日、企業の財務戦略を全面的にイーサリアム(ETH)へ移行したことを発表。この戦略的転換によりこれまで保有していた約280 BTCのビットコインを全て売却し、その収益を追加のETH購入資金として活用しました。

これに先立つ引受公募増資による資金調達と今回の資産の組み換えにより、同社のイーサリアム保有量は2025年3月31日時点での24,434 ETHから約4倍となる約100,603 ETH(約377億円相当)へと大幅に増加しています。同社は今後、この保有量をさらに積極的に積み増していく意向を示しています。


記事ソース:PR Newswire

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