米証券取引委員会(SEC)が、承認したはずの暗号資産ETF(上場投資信託)を一時的に停止する動きが相次ぎ、その意図を巡って専門家の間で議論が起きています。
SECは資産運用会社ビットワイズの暗号資産インデックスファンドを現物ETFへ転換する申請を承認した数時間後に、その決定を一時的に停止する命令を出しました。このファンド「BITW」は、ビットコインやイーサリアム、XRPなど複数の暗号資産で構成されています。
この「承認後の停止」という動きは、今月初めにグレイスケール社のETF申請で起きた事態と同様です。この不可解なパターンについて専門家からは様々な見方が出ています。
ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、SECが暗号資産ETFに関する包括的な規制の枠組みを完成させるための時間稼ぎとして意図的に承認を遅らせている可能性があると指摘しています。この枠組みが完成すれば将来的にはより迅速なETFの上場が可能になると考えられます。
一方、金融弁護士のスコット・ジョンソン氏は、SECが法定の審査期間を回避するなど特定の目的のために意図的に権限を行使している可能性を指摘しています。
この一連の遅延が何を意味するのか市場の不確実性は高まっていますが、複数の主要なETF申請の最終判断が予定されている10月までにSECの真意が明らかになる可能性があると見られています。
情報ソース:SEC
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