イーサリアム(ETH)のコア開発者は、7日に開催された開発者会議において、注目されている大型の技術ハードフォーク(機能のアップグレード)「コンスタンティノープル」を第708万ブロックにて実施することで合意した。

イーサリアムの情報サイト「イーサスキャン」によれば、現在のイーサリアムのブロックタイムは13.9秒であり、ハードフォーク実施までの残りのブロック数は17時半時点で約22万ブロックである。このため、コンスタンティノープルの実施は2019年1月14日前後になるとみられる。

イーサリアムは現時点で時価総額3位のアルトコインで、スマートコントラクト(契約自動化)という機能の搭載にフォーカスしている点が最大の特長だ。この機能により、ブロックチェーン上に書き込まれた当事者に契約不履行があった場合、請求権を強制的に自動執行することもできる。企業連合にJPモルガンやトヨタ<7203>、三菱UFJフィナンシャルグループ<8306>が加盟しているほか、WFP(国際連合世界食糧計画)がイーサリアムでの難民支援を行うなど、将来性も期待されている。

なお、イーサリアムは4段階のバージョンアップ(ハードフォーク)が予定されており、現在は3段階目「メトロポリス」を実施中だ。メトロポリスは前半の「ビザンチウム」と後半の「コンスタンティノープル」というアップデートに分けられており、現在はこの後半コンスタンティノープルを控えている段階である。これが完成すると、取引、処理能力の向上に関わるいくつかの重要な変更がある。


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