ビットコインの取引処理能力向上をはかるライトニング・ネットワークという新技術の普及目的で世界的に行われている「ライトニング・トーチ(Lightning Torch)というイベントに、ツイッターのCEOジャック・ドーシー氏も参加した。

ライトニング・ネットワークが実現すれば、従来のビットコインのブロックチェーンでは取引完了までに必要だった10分程の待ち時間が秒単位に短縮される。また、従来のビットコイン送金では数円~数十円(送金時のデータサイズにより異なる)発生していた取引手数料を大幅に引き下げられるため、数円、もしくは1円以下の少額決済(マイクロペイメント)も可能になると期待されている。

ライトニング・トーチは、開発が進むライトニング・ネットワーク技術の利便性を広く知ってもらうためのイベントだ。参加者はツイッター上でイベントに参加してくれる人物を探し、ライトニング・ネットワークを利用してビットコインを送金する。その際、送信者は1万satoshis(BTCよりも小さなビットコインの単位、1万satoshi=0.0001BTC=約37円、2月6日時点)を追加して次の人に送る。

ツイッター上で、ある人物から次の人物へとライトニング・ネットワークを利用してビットコインを送金していき、参加者が増えるたびに送金額が少しずつ上がっていく試みだ。

始まりは2019年1月19日、ツイッター上でHodlonautというアカウント名の人物が10万satoshis(0.001BTC=約370円、2月6日時点)を別のツイッターユーザーに送ったことだ。すでにこの試みは少なくとも37カ国の139人を経由して継続されていると仮想通貨情報サイトのコインデスクが伝えている。

ドーシー氏には火曜日にビットコインが送信され、ドーシー氏からまた次の人へとビットコインが送金された。ドーシー氏の参加時点で、ビットコインの額は2,860,000 satoshis(0.0286BTC=約10,600円、2月6日時点)となっている。

ツイッターCEOのジャック・ドーシー氏はこのイベントについて、「ライトニング・ネットワークを#BitcoinTwitterで実験している良い例」とコメントしている。

<SI>