NEMウォレットなどのブロックチェーン事業を手がけるLCNEMは、チケットの転売防止サービス『ちけっとピアツーピア』のシステムを応用し、課金ゲームのアカウント転売防止にも対応することを発表した。

トランザクションを受けることで無効化する技術を応用

ちけっとピアツーピアはNEMのブロックチェーンを利用した転売防止システムだ。ブロックチェーン上に記録されたアドレスそのものがチケットとして扱われている。

チケットは何のトランザクションも受けていない場合のみ「有効なチケット」として見なされる性質があり、不正に転売しようとすればトランザクションが発生するため「無効なチケット」となってしまう。

このシステムをチケットだけでなく、課金ゲームのユーザーアカウントにも応用することで、不正にアカウントを売買して利益を得ることが難しくなる。

コンサートやゲームに蔓延する不正な転売

コンサートやオンラインゲームは「不正転売」という共通の課題を抱えている。入手困難なコンサートのチケットを組織的に買い占めて定価よりも高い値段で不正に販売するダフ行為は、紙やローテクなデジタル技術で管理されているために取り締まりが難しい。

同じような問題はオンラインゲームにもある。本来は課金したり、ゲームをやりこむことでしかステータスの強化ができないべきだが、IDとパスワードの情報さえあれば簡単に売買することができてしまう。

そのため、組織的にステータスを強化したアカウントを量産し、オンライン掲示板などでプレイヤーに売買を持ちかける行為が問題となっている。こうしたアカウントの売買はリアルマネートレード(RMT)と呼ばれ、多くのゲームで禁止されている。

エンタメ各分野へのシステム提携を目指す

ちけっとピアツーピアは現在特許申請中で、今後はソフトウェアライブラリとしてシステムを提供する予定だ。

より多くのエンタメユーザーに安心して利用してもらうため、エンタメ企業やイベント企業、オンラインゲーム運営企業などと提携して、健全なエコシステムの構築をサポートする計画。

支払い方法は任意でカスタマイズ可能となっており、従来のシステムのようにクレジットカードや、PayPal、コンビニ払いもできる他、ビットコインなどの仮想通貨や、LCNEMのステーブルコインを利用することもできる。

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