以下は、フィスコソーシャルレポーターの仮想通貨分析者のべーすけ氏(Twitter「@SatoshiVisioner」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年3月5日8時に執筆

2018年11月15日にビットコインキャッシュ(以下:BCH)の機能アップデートとしてハードフォークが行われました。開発者の意見の違いにより、BCHとビットコインサトシビジョン(以下:BSV)の形で2つのコインが誕生する事になりました。今回はBSVの特徴をご紹介します。


BSVは2008年に公開されたビットコイン白書と2009年6月にビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモト氏がビットコインプロトコル(ビットコインのルール)を固定したことを重んじて、ビットコインが生まれた当初の考えに立ち返るべきだと考えています。

BSVのブロックチェーン技術については世界でトップクラスの特許申請数であり2位のアリババ集団の約2倍の469件にのぼるようです。


将来的な目標は5年後50億人が日常の生活基盤で利用する事、また現在のインターネットをよりクリーンに作り変えることです。前述に関しては貿易経済に入れない為に貧困から抜け出せないアフリカ経済をターゲットにしてBSVを利用して貿易に公平に参加ができるようにする事。後者に関してはインターネットで日々起きる違法な活動(マネーロンダリング、麻薬の売買、違法画像のアップロード等)をビットコインのブロックチェーンを用いる事で抑止することを念頭に置いています。特に違法活動に関しては厳格に対処する方針を打ち出しています。


ハードフォーク後に沢山のサービスやアプリケーションも誕生しました。Bitchatはチャットアプリで会話内容はBSV上のブロックチェーンに保存されます。Bitstagramは画像や写真のエフェクト、保存をBSV上のブロックチェーンで行います。ユーチューブのスーパーチャットのように画像投稿者に対して任意の金額でチップを送ることもできます。add.bico.mediaはファイルストレージサービスで動画、音楽、PDFファイルなどをサーバーレスでBSVのブロックチェーン上に保管することができます。著作権が切れた映画やビットコイン白書がアップロードされ利用が進んでいます。

企業や組織向け製品としては生体認証を用いたスマートカードがあり、企業や組織が抱える情報漏洩や内外のセキュリティ問題を解決します。


お気づきになられているかもしれませんがBSVは仮想通貨としての利用よりもブロックチェーンサービスとしての利用が盛んです。


ビットコインは単なるお金革命ではありません。人々が最も信頼し信用情報を記録、管理するグローバルなセキュアシステムです。インターネットの登場で世界の情報共有は格段に変化しましたが、その反面、悪用も後を絶えません。BSVはブロックチェーンの性質上改ざんが困難であることを利用して通常のブロックチェーンの利用以外にも、あらゆる不正や犯罪活動も記録します。それにより不正を行うインセンティブを低下させ、正直者が損をしない社会システムの構築へ繋がります。その結果、経済活動も効率化され、時間の概念や価値も変化します。あらゆる社会構造が劇的に変化することでしょう。

これがBSVの目指す、ビットコイン革命です。

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執筆者名:べーすけ
twitter名:@SatoshiVisioner

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