イーサリアムのスケーリングソリューションに特化したクライアント企業「Prysmatic Labs」は、超大型アップグレード「セレニティ」のテストネット実装に関して、第0段階のテストネットのリリースの予定日が近づいていると公式アナウンスした。

セレニティ/イーサリアム2.0とはイーサリアムの開発ロードマップにおいて、四段階のアップデートを前提として開発されており、セレニティ(Senerity)とは、その四段階目にあたる。

イーサリアムが現在抱えている問題であるマイニングの電気消費量や、ネットワークのトラフィックなどを解決するソリューションとして、PoWからPoSへの移行や、シャーディングの導入の実装が計画されている。

Prysmatic Labsは公式ブログにて、先日GitHub上で公開された「イーサリアム2.0」のロードマップの「フェーズ0」における、パブリック・シングルクライアントのテストネットのリリースを計画している、としている。

なお、同ブログによれば、テストネットの目的は、「フォークやバリデータの非活動に柔軟に対応し、PoSのシステムに新たなバリデータが参加できるネットワークを提供する」こととされている。フェーズ0とは、「シャード未実装のビーコン・チェーン」という特徴である。

フェーズ0:シャード未実装のビーコン・チェーン

• Casper FFGを用いた、決済ファイナライズのための「PoS」ビーコンチェーン
• バリデータがブロックを提案する際に、RANDAOを利用し、RNGを作成する
• RNGのアウトプットからProposerとattestation committeeを組織化する
• バリデータがクロスリンクを生成

コミュニティが長く待ち続けている「セレニティ」のテストネットリリースは、今回の発表によって、少なからず目処は立っているため、「イーサリアム2.0」の実現に近づきつつあり、投資家や開発者にとっても極めて良いニュースになっているだろう。

(記事提供:コインポスト)
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