りそなホールディングス<8308>傘下のりそな銀行は11日、SBIグループが提供する、ブロックチェーン(分散型台帳)を活用したスマートフォン向け送金アプリ「Money Tap(マネータップ)」について、2019年5月13日をもって連携を中止すると発表した。

「Money Tap」は、SBIホールディングス<8473>と子会社のSBI Ripple Asiaが事務局を務める「内外為替一元化コンソーシアム」で開発された送金アプリであり、2018年10月より提供を開始した。同アプリは、個人間の送金を速やかにリアルタイムで行うことができ、24時間365日いつでも銀行から銀行口座へ直接入金することができる。

SBIホールディングスは、今年3月20日、「Money Tap」の普及と拡大を目指し、個人間送金の決済システムの販売などを手がける子会社「マネータップ株式会社」を設立したと発表した。その後、同月28日には、SBIネット銀行、スルガ銀行、セブン銀行など、13行による出資を受け入れたと発表しており、今後もさらに拡大させていく意向を示していた。

SBIホールディングスが「Money Tap」の連携開始を発表した2018年10月時点では、住信SBIネット銀行、スルガ銀行、りそな銀行の口座間での送金が可能であるとしていたが、りそな銀行は連携を取りやめることとなる。

りそな銀行は、連携を中止した理由については明かしていないが、同行が今年2月に提供の開始を発表した「りそなウォレットアプリ」について、「Money Tap」とほぼ同様の機能が搭載されていることが考えられる。同行はこれまで提供していた「りそなデビットアプリ」を2月25日より「りそなウォレットアプリ」にバージョンアップし、既存の機能に加え、「プリペイド機能」、「口座即時決済機能」、「後払い機能」など様々な機能を搭載したモバイルアプリとして提供を開始している。


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