欧州で電子決済サービスを提供するWirecardは今月24日にプレスリリースを発表し、Softbankとの戦略的パートナーシップを通して9億ユーロ(約1,121億円)を調達したと明かしました。

SoftbankはWirecardと戦略的パートナーシップを締結し、同社の転換社債9億ユーロ相当を取得しました。同社の株式の5.6%に相当するこの社債は株式に交換可能となっており、5年の期限が設定されています。

プレスリリースでは両者が事業覚書に署名したことも明かされており、今後SoftbankがWirecardの日本および韓国への進出をサポートする形となります。

WirecardのMarkus Braun CEOは以下のようにコメントしています。

「グローバルなイノベーターとして、私たちはネットワークの拡大および革新的なアイディアを持つ企業への機会の提供に焦点を当てています。Softbankは私たちの新たなテクノロジーに対する情熱を共有し、最新のイノベーションを世界規模で先導するパートナーとなり得るでしょう。そして、私たちはこのパートナーシップを通して東アジアで事業を展開し、同地域での存在を確固たるものにしていきます。」

Wirecardは1999年に創業されたドイツの電子決済サービスプロバイダで電子決済ソリューションやリスクマネジメントサービスの他、実店舗での決済に利用できるカードの発行も行なっています。ドイツ国内では銀行ライセンスに加え、VisaとMastercardからもライセンスを取得しています。

Softbankはすでにヤフーと合同で電子決済サービス「PayPay」を展開していますが、今回の1000億円越えの出資からは同社の電子決済への本気度が伺えます。

記事ソース: Wirecard

The post Softbankが欧州の電子決済サービスを提供するWirecardに1100億円を出資 appeared first on CRYPTO TIMES