Facebookは2020年に独自トークン『GlobalCoin(グローバルコイン)』を発行する予定であると24日、BBCが報じた。2020年の第一クオーターにリリースされる計画で、2019年内にテストを実施する予定とのこと。

12か国で利用できる支払いシステム

現時点で明かされている情報は少ないが、BBCの報道によると2020年第一クオーターにリリースされるのは、12か国で利用できる暗号通貨ベースのデジタル支払いシステムだという。

今後の情報解禁については、今年の夏までにさらに詳細な説明がされる可能性があるとしている。

Facebookの暗号通貨をめぐる動き

Facebookはこれまで、暗号通貨に参入することを示唆する動きがたびたび見られていた。

今月に入り、スイスのジュネーブに新会社『Libra Networks』を設立している。ジュネーブは国際的な金融ハブとしても知られる都市だ。

さらに、BBCの報道では米国財務省とイングランド銀行総裁のMark Carney氏からアドバイスを受けているとのことで、規制対策などに奔走している様子が見て取れる。

世界中がつながる金融ネットワークとなるか

グローバルコインがどのように利用されるか詳細な情報は不明だが、Facebook社が世界中に抱えている20億人とも言われるユーザー同士がブロックチェーンを通じて送金できるようになればインパクトは大きい。

今年に入ってから、Facebookは同社が運営する3つのメッセンジャー機能を持つアプリMessenger、Instagram、Whats Upの統合を検討していることが各メディアから報道されている。

これらのメッセンジャーアプリが統合され、さらにトークンの送受信ができるようになれば瞬く間に世界中の個人がつながる金融ネットワークとなる。

またWiredでは、Facebookの仮想通貨プロジェクトが広告表示に対して報酬を支払うポイント制度を検討していると報じている。

広告閲覧にインセンティブを付与するシステムとなれば、Braveと同様のトークンエコノミーによるビジネスモデルが想定される。Facebookは主な収益が広告収入であるため、可能性としては十分にあり得る話だ。

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