ブロックチェーンの技術開発を行うCryptoeconomics Labは、中部電力<9502>と30日より、ブロックチェーンを活用して太陽光発電によって発電して余った電力を個人間で取引する実証実験を開始すると発表した。

同実証実験では、「Energy Web Foundation(エネルギー関連企業向けにブロックチェーン基盤を開発・提供している国際団体)」のブロックチェーンを活用して共同開発した取引プラットフォーム上で、売買のマッチングから契約の締結、履行までを自動で行い、第三者を介さず、適正な取引管理が行われているかを検証する。
また、売り注文を行う際は、ユーザー名や、顔写真などの画像、所在地を提示することにより、発電量や価格以外の要素が取引に与える影響を検証するとしている。

実証実験は、2019年5月30日~10月30日にかけて、中部電力の社員30名程度が参加して行われる。中部電力がプラットフォームの構想、実証実験の運営、効果検証を行う一方、Cryptoeconomics LabはEWFブロックチェーン基盤の調査、プラットフォームの開発を行うと発表している。

今後について、同社は「実証実験で抽出した技術的課題の解決を図り、個人間で電力取引を可能にするプラットフォームの構築など、顧客に利便性を届ける新たなサービスの開発につなげていく」とコメントしている。


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