FX取引大手のマネーパートナーズグループ<8732>は14日、仮想通貨交換業登録に向けて準備を進めているコイネージの全株式を所有する特別目的会社の全株式を取得し、両社を子会社とすることを決議したと発表した。同社は2019年3月25日、同社100%出資による仮想通貨交換業の運営を目的とする子会社を設立すると発表していたが、これは取りやめるとしている。

同社グループは、これまで完全子会社であるマネーパートナーズにて仮想通貨交換業の登録を受け、サービスの提供に向けて取り組んできた。しかし、取引先である金融機関等には、仮想通貨の取り扱い自体を高リスクであるとして、仮想通貨交換業者を取引の相手方から排除する動きがみられ、現段階での仮想通貨関連サービスの提供は、同社の仮想通貨交換業以外の既存サービスへの悪影響が懸念されることから開始に至っていないという。

また、マネーパートナーズが目指す決済サービスとしての仮想通貨交換業とは別に、キャピタルゲイン目的のトレードを含む仮想通貨交換業をメインとしつつ、将来的には広くブロックチェーン技術に関連するサービスの提供を行える事業を展開するため、子会社の設立を予定していたが、登録準備が進むコイネージを連結子会社として事業を進めることがより合理的であると判断したとしている。

コイネージは、ユナイテッド<2497>により2017年10月16日に設立された。その後2019年4月末、ユナイテッドはコイネージの全株式をコイネージ投資に譲渡した。そして今回の発表により、コイネージとコイネージ投資は、ともにマネーパートナーズグループの子会社となる。また、コイネージは今年1月より、仮想通貨交換業者への登録申請中、もしくは申請予定であるみなし業者(第二種会員)として、日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)に入会している。


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