つくば市は、ブロックチェーン及び顔認証技術と、マイナンバーを活用したインターネットによる投票を8月上旬に実施することを発表した。

この取り組みは、革新的な技術やアイディアで社会課題を解決するプロジェクト「Society 5.0」の一環として内閣府がサポートする。

スマホ対応と顔認証機能が追加

つくば市のブロックチェーンを活用したインターネット投票の取り組みは昨年度に引き続き2度目となる。

本年度は、昨年度の課題となっていた2点を解決したインターネット投票を実施する。

  1. スマートフォンによる遠隔での投票
  2. 顔認証による本人確認機能

なお投票にはマイナンバーカードが必要となる。

NEC、VOTE FORなどと共同開発

投票システムはVOTE FOR、ユニバーサルコムピューターシステム(UCS)、NECが共同開発する。

前年度同様、インターネット投票システムのソリューションを提供するVOTE FORが要件定義や投票全般の設計を手がける。

また、簡易的なブロックチェーン導入キット「SmartChain-Kit(SCK)」などを提供するUCSも前年度に引き続き、ブロックチェーンの導入をサポートする。

そして、今年度から新たに導入される顔認証システムの導入はNECが務める。

内閣府の推進する『Society 5.0』とは

Society 5.0は、情報社会の恩恵を十分に受けられない層に対してもテクノロジーを行き渡らせることを目的とした内閣府の推進するプロジェクトだ。

狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に次ぐ新たな社会をSociety 5.0と定義しており、内閣府のホームページでは以下のように説明されている。

Society 5.0とは
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

具体的にはAR/VR、ブロックチェーン、AI、IoT、ビッグデータといった最新技術を用いて社会課題を解決するアプローチをサポートしていく。

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