フェイスブックが2020年にローンチを目指している独自仮想通貨リブラに対して、同プロジェクトのプライバシー保護に関する監督機関となったスイスの連邦データ保護情報コミッショナー(FDPIC、the Federal Data Protection and Information Commissioner)がまだフェイスブックからの連絡が一切ないとしており、米上院議員の複数名が懸念を表明している。米経済ニュース大手のCNBCが報じた。

フェイスブックの仮想通貨プロジェクト責任者デビッド・マーカス氏は16日、米国上院公聴会においてリブラのデータおよびプライバシー保護に関しては今後FDPICが監督すると発言した。しかし、複数の米上院議員はこれに対して「FDPIC側はまだフェイスブックからの連絡はまったく来ていないと発言している」として同プロジェクトのプライバシーに対する懸念を表明する展開となった。

この件についてマーカス氏はCNBCに寄せて、フェイスブックはまだFDPICと連携していなかった点は事実であると認めている。ただし、マーカス氏は議員の質問に対して、すでに同社は複数の規制当局と連携している点は事実であり当局の承認なしには通貨をローンチすることはないとしている。

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