仮想通貨の資産管理プラットフォームの提供を手がけるクリプタクトは29日、国立大学法人東京大学の東京大学医学部附属病院脳神経外科 金 太一 助教らによる『ICT活用による医療画像データ流通システムの構築』に関するプロジェクトに参画すると発表した。

同社は、近年医療AIが発展するなか、医療AI業界では教師データの不足による技術発展が課題視されていることを指摘している。特に日本では、医療機関しか医療データを持つことが難しく、医療AIを提供している企業は質の高い教師データを入手することが困難であるとして、これが医療AI業界の発展の妨げになっていると述べている。

この課題を解決すべく、市場で求められている大量の医療画像データおや疾患の正確な教師データを最適化された状態で市場に流通させるため、産学連携した実証実験を行うに至ったと発表している。

同プロジェクトでは、個人のセキュリティを担保しながらデータの情報管理を行い、医療AI企業にデータ提供を行う仕組みを構築。クリプタクトがシステム・ネットワークの構築やブロックチェーンを活用したデータ流通を担当するという。データ流通が困難といわれている医療分野において、医療画像データ流通市場の創成に関する検証を行い、日本における医療AI分野の発展に取り組むとしている。


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