暗号資産(仮想通貨)モナコイン(MONA)のウォレットサービス「Monappy」を運営するIndieSquareは9月30日、2018年9月に発生したモナコインの不正出金を受けてサービスを停止していた件で、2019年10月7日よりサービスを再開する運びとなったと発表した。

Monappyは、モナコインを入金・保管することができ、無料送金やメッセンジャー利用なども行えるという高機能のウォレットサービスである。モナコインで様々なアイテムを売り買いできる「Monappy Payments」やゲーム配信の「Monappy Streamviewer」など、様々なコンテンツを通してモナコインを用いた決済や投げ銭を楽しめる。

同社は2018年9月、ホットウォレットに保管されていた全てのモナコインが不正に出金されたことを発表していた。その後サービスを停止しており、同年11月、「直接の原因となった不具合箇所や改修が完了し、現在セキュリティ面の最終確認を行っている」して、「安全性について問題がないことを確認後、具体的な再開時期を公表し、サービスを再開する」と発表した。同時に、今回の事件による被害額は93078.7316モナで、被害対象は 7735人に上ることも報告していた。

サービス再開にあたっては、被害額全額を補償するとしており、セキュリティ強化のためシステムおよびサーバの設計、監視体制の見直しを実施したと報告している。不正アクセスを事前に遮断できるようサーバ間のアクセス権限の強化を実施したほか、モナコインを安全に管理するため、コールドウォレット(インターネットと接続せずに仮想通貨を保管するウォレット)の比率を高める対応などを実施。また、迅速に対応可能な社内モニタリング体制の構築を行ったとしている。

10月7日より、Monappyへアクセス可能な人数を段階的に増加させる形で順次サービスを再開し、最終的には約1~2週間程度ですべてのユーザーが利用できるようになるという。

今後としては、2020年4月より施行される改正資金決済法に鑑み、施行前までにホットウォレットを廃止するとしており、DApps(分散型アプリケーション)としてのMonappy運用を目指し開発を進めていくと伝えている。


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