人気沸騰中のブロックチェーンTCG(トレーディングカードゲーム)のGods Unchainedが、他ゲームを追放されたプロプレイヤーに手を差し伸べたことで話題になっています。

Gods Unchainedは、eスポーツ業界への参入も期待されている新参TCGで、ブロックチェーン技術を活用することでゲーム内のカードをオープンに取引することができます。

このゲームの元となるもののひとつに、Hearthstone(ハースストーン)と呼ばれるゲームがあります。これは、アメリカのブリザード・エンターテイメントという会社が提供するゲームです。

TCGの中でも最大級の人気を誇るハースストーンですが、こちらのプロトーナメント「グランドマスターズ」で活躍していた香港のプロゲーマー・Blitzchung氏が、政治的発言を理由に賞金とトーナメント参加権利を剥奪されたことが話題となっています。

同氏はグランドマスターズ後のインタビューで「香港を解放し、私たちの時代の革命を!」と発言し、ブリザードはこれが「一部の人々や大衆のグループを攻撃、またはブリザードの印象を傷つける行為」に値するとして同氏の賞金を剥奪、さらにトーナメントにも1年間参加禁止としました。

Blitzchung氏をインタビューしていたホスト2名も、同氏が何を言うか知らなかったにも関わらず解雇されたもようで、世間からは批判の声が殺到、ブリザードはウェブサイトのコメント欄を全て無効にしました。

香港デモに関する発言をするBlitzchung氏(右)と、トラブルを恐れて机の下に顔を隠すインタビューホスト2人(左)

Gods Unchainedはこのニュースを受け、一連のツイートでBlitzchung氏に剥奪された賞金を補填し、さらに賞金50万ドルのトーナメントへの参加券を与えると発表しました。

運営はブリザードの一件は「中央集権型のゲーム会社は目先の金銭のためにプレイヤーを検閲・利用することを証明した」と批判しました。

加えて、Gods Unchainedはゲーム内アイテムや市場がブロックチェーン上で管理されていることから、「私たちは仮にあなたの(政治的)意見に反対でも、あなたのカードを奪うことはできません」としました。

Blitzchung氏が実際にこのオファーを承諾したかどうかは明らかになっていませんが、ツイッターなどではGods Unchainedのこうした「プロプレイヤーのカッコいい引き込み方」を賞賛する声が多くあがっています。

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