国内FX取扱高でトップシェアのGMOフィナンシャルホールディングス<7177>は29日、2019年12月期第3四半期(19年1月-9月)の決算を発表した。累計業績は、営業収益が前年同期比5.0%減の249.19億円、営業利益が同比17.7%減の76.29億円、経常利益が同比21.3%減の74.18億円となった。

子会社で暗号資産(仮想通貨)事業を行うGMOコインの7-9月の営業収益は、同比19.1%減の11.0億円、営業利益は同比54.1%減の3.4億円となった。

仮想通貨のボラティリティの低下に加え、7月末より適用したレバレッジ引き下げの影響により、2019年8月以降の取引高が減少したとしている。一方、口座数は順調に増加しており、9月末時点で28万9000口座となった。「顧客基盤は順調に拡大しており、一定水準の収益を確保した」としており、1月-9月累計でみると、仮想通貨事業セグメントの営業収益は同比5.4%増の31.45億円、営業利益は45.3%増の7.07億円となっている。

仮想通貨事業の今後については、「取り扱い通貨の追加に向けて申請手続中」、「競合優位のスプレッド提示を継続」、「引き続き、シェア獲得の要となるAPI取引拡大に注力」と伝えている。


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