中国共産党中央委員会の機関紙である「人民日報」は11日、ブロックチェーンの国内成長率に関する記事の中で、ブロックチェーン技術が可能にする多種多様なアプリケーションシナリオの一環として「仮想通貨」も含まれるとする文章を掲載した。ブロックチェーン技術に関する説明文の中の一文だ。

同紙は、世界マーケットの情報機関IDCが発表したレポートを引用し、ブロックチェーン技術に費やす支出額は2023年までに20億米ドル(2100億円相当)に達するとの報道を行なっている。

IDCは、2018年から2023年まで、中国のブロックチェーン技術に対する支出額が、年間平均成長率で65.7%に達する見込みであると発表。中国政府が公式に、ブロックチェーン技術への取り組みを発表したことによって、同セクターの支出も大幅に拡大すると指摘した。

2019年の支出では、銀行関係のセクターが中心にあったが、製造業や小売業、専門サービス業、プロセス製造業なども、多くの支出を呼び込んだ産業にランクインしたという。

なお、中国の求人サイト智聯招聘が発表したデータでは、今年7月から9月までのブロックチェーン業界の求人倍率は7.12倍で、平均年収も高い水準を保っているという。高い専門知識を持つ人材が不足しており、政府が産業を支援する中で、大きな売り手市場が作られているという。

(記事提供:コインポスト)
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