ブロックチェーン技術を使った貿易決済プラットフォームサービスを展開するSTANDAGEは13日、2019年12月13日に貿易エスクロープラットフォーム「Shake Hands Contract(SHC)」正式版の提供を開始したと発表した。

SHCは、ブロックチェーン技術を基盤とした企業間貿易のためのエスクロープラットフォーム。今回の正式版は、4月に完成したβ版を、実証実験を踏まえてアップデートしたもの。銀行や現金を介さずにブロックチェーン技術と暗号資産(仮想通貨)を利用することで、与信や貿易決済を可能にするという。

銀行を介した決済の場合、送金から着金までに通常数日~数週間かかり、多くの銀行を中継するため手数料が高いが、SHCでは売り手と買い手の二者間のやりとりで完結するため、5分程度で送金完了するほか、送金手数料も安いとしている。また、契約、送金、入金までのフローにおいて、約2週間分の実務削減を可能にするという。

SHCの特徴としては、『合意形成後の返金、分割送金、支払い時期変更などの、実取引において生じる不測事態に対応可能』であることを挙げており、データを改ざんすることができないブロックチェーン技術により、取引の透明性と安全性を担保していると伝えている。また、送金情報だけでなく物流情報もブロックチェーン上で全て一元管理しているため、トラブルがあった際の原因追跡も容易になっているようだ。


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