日銀や欧州中央銀行など主要6中央銀行と国際決済銀行(BIS)が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究で各行総裁が参加する初会合を4月中旬に開く方向で調整に入ったことが、日経新聞の報道により明らかとなった。

先月20日、主要中央銀行によるCBDCの発行に向け、共同研究を行うグループを設立したと発表した。日本銀行のほか、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行、スウェーデン・リクスバンク、スイス国民銀行、計6つの中央銀行と国際決済銀行(BIS)が参加し、それぞれの国・地域において、中央銀行デジタル通貨の活用可能性の評価に関する知見を共有するためにグループを設立したとしていた。

報道によれば、『研究を主導する副総裁・理事や局長級らが4月上旬までに論点をまとめ、米ワシントンで4月中旬に開く国際会議に合わせて総裁会合を設ける予定』だという。6月の会合で中間報告を出し、最終報告は今秋にもまとめるようだ。CBDCが経済に与える影響などを洗い出し、セキュリティ対策のほか、異なる通貨を中銀間で国際送金・決済できるように仕様を合わせるなど、発行に向けて課題を探ると伝わっている。


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