ビットコイン(BTC)は先月26日に節目となる100万円台を割り込むと下落が始まり、9日には90万円を下回った。足元では81万円台で取引されている。もっとも取引量の多い米ドル建てでは8,000ドルを割り込んで7,800ドル台で推移している。

一部国内取引所が出している投資家の未決済建て玉情報(3月9日時点)によれば、85万円台では売り越し超過が買い越し超過に転換。90万円台から110万円台にかけては、買い越し超過が続いている。

一方、海外の大手仮想通貨取引所ビットフィネックスでは2月22日から減少傾向にあったショートポジションが3月9日に急増して、足元では5,000枚台に戻った。ショートポジションは2月中旬には1万枚を超えて昨年10月、12月の水準を上回っていたが、2月22日を境に4,000枚台へと急減していた。ロング・ショート比率は約80%で、昨年以来ロングポジションが圧倒的に多い状況は変わらない。

昨年10月と12月には、ビットフィネックスにおいてショートポジションが1万枚台まで積みあがった直後に買い戻しのような動きが建て玉と価格で観測されたが、今回はロングポジションにも特に目立った増加はなかった。引き続き、国内外の取引所における売りポジションの動向に注目したい。

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