分散型台帳ソフトウェアの研究開発や提供を手がけるScalarは16日、トヨタ<7203>グループのトヨタファイナンシャルサービスと、ブロックチェーンの活用に向けた実証実験を実施し、2019年11月に完了したと発表した。

同実証実験はトヨタファイナンシャルサービスが2019年4月に設立した「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」における取り組みの一つ。Scalar社が独自に研究開発を行う分散型台帳ソフトウェア「Scalar DLT」の有用性の検証を行ったとしている。

実証実験では、実ユースケースを模擬したB2C取引におけるデータをScalar DLT上で管理し、同データのコントローラビリティ・トレーサビリティ(追跡可能性)・真正性等の検証を行ったという。これにより、検証項目においては正しく保証されていることが確認でき、また広範な領域でScalar DLTの有用性が確認されたと報告している。

同社は今後について、『さらなる技術的な検証および実サービス化に向けた検討を継続的に行っていく』との意向を示している。


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