金融領域のブロックチェーン関連事業を展開するLayerXは19日、三井物産、SMBC日興証券、三井住友信託銀行と合同で新会社を設立したことを発表した。新会社ではブロックチェーン技術を活用した次世代アセットマネジメント事業を展開する。

実証ファンド組成も検討

新会社の社名はまだ決定していないが、『三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社』と仮称される。協業内容は主に3つで、(1)ブロックチェーン技術を活用した次世代アセットマネジメント会社の設立・運営(2)システム開発(3)実証ファンドの組成検討となる予定だ。

4社の出資比率はそれぞれ三井物産が54%、LayerXが36%、SMBC日興証券が5%、三井住友信託銀行が5%となっている。代表者は未定だが、三井物産から1名選出される見込みだ。

今後は規制当局と対話しながら、オペレーション上の課題点・技術的改善点の検証を目的とした実証ファンドの組成を計画する。

欧米に比べ低い資産運用比率が課題

新会社が課題に据えるのは、 日本が欧米諸国と比較して半分以下の割合とされている資産運用の割合だ。日本の個人金融資産が1800兆円超とされているが、その半分以上が現預金を占めており、資本市場の活性化や安定的な資産形成を実現する上での障壁となっている。

この課題を解決するため、今回の取り組みではブロックチェーン技術を活用した資金調達も視野に入れながら以下の4点を実現する。

  1. 取引、管理、執行の各時間コストを削減
  2. 運用会社の透明性向上
  3. ファンド設計の規格化、小口化、適切な流動性の付与
  4. 従来ではコスト面等で割に合わなかった投資対象の証券化

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