ビットコイン(BTC)は3月9日に90万円を下回ると下落が加速して40~50万円台で推移していたが、19日に価格が60万円台まで回復した。足元では67万円台、もっとも取引量の多い米ドル建てでは6,100ドル台で取引されている。

一部国内取引所が出している投資家の未決済建て玉情報(3月30日時点)によれば、60万円台と70万円台で売り越し超過が拡大。85万円台と105万円台でも、先週に続いて売り越し超過の状態にある。

一方、海外の大手仮想通貨取引所ビットフィネックスでは3月19日にショートポジションが18,000枚と過去7カ月間の最高水準となった後、26日には8,000枚台まで減少していたが、足元では再び11,000枚台まで増加している。ロング・ショート比率は約63%で、昨年以来ロングポジションが圧倒的に多い状況が続いている。

昨年10月と12月には、ビットフィネックスにおいてショートポジションが1万枚台まで積みあがった直後に買い戻しのような動きが建て玉と価格で観測された。短期的な値動きを追うには、引き続き、国内外の取引所における売りポジションの動向に注目したい。

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