ビットコイン(BTC)は3月9日に90万円を下回ると下落が加速して40~50万円台で推移していたが、19日に価格が60万円台まで回復した。足元では74万円台、もっとも取引量の多い米ドル建てでは6,800ドル台で取引されている。

一部国内取引所が出している投資家の未決済建て玉情報(4月13日時点)は、50万円~65万円台における売り越し超過が一服し、70~80万円台の買い越し超過が拡大している。

一方、海外の大手仮想通貨取引所ビットフィネックスでは3月19日にショートポジションが18,000枚と過去7カ月間の最高値となった後も、10,000枚台前後という高水準での取引が続いている。4月13日のショートポジションは13,043枚と、約2週間ぶりに再び13,000枚台を超えて再び拡大傾向にある。ロング・ショート比率は約65%で、昨年以来ロングポジションが多い状況が続いている。

昨年10月と12月には、ビットフィネックスにおいてショートポジションが1万枚台まで積みあがった直後に買い戻しのような動きが建て玉と価格で観測された。短期的な値動きを追うには、引き続き、国内外の取引所における売りポジションの動向に注目したい。

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