SBIホールディングス<8473>と、子会社のSBIリクイディティ・マーケットは16日、2020年4月より、ブロックチェーンを用いた外国為替取引データのコンファメーションシステム「BCPostTrade」を提供すると発表した。

「BCPostTrade」は米R3社のブロックチェーンソリューション「Corda(コルダ)」を実装した外国為替取引のコンファメーションシステム。従来のコンファメーション業務では電話やメールでの手作業に頼っていたため、情報の確認漏れやメールの誤送信といったオペレーショナルリスクが顕在化していたという。同システムの活用により、『コンファメーション業務におけるオペレーショナルリスクを低減するとともに、「Corda」を用いて、高いプライバシー保護と改竄耐性の確保を図る』としている。

また、ブロックチェーンにより当事者間での取引データの同一性が保証され、照合作業の信頼性が向上するほか、情報伝達のリアルタイム化によりバックオフィス作業へのシームレスなデータ連携も可能になると伝えている。

今後については、「SBIグループ内での本ソリューションの実運用を行いながら、現行のスマートコントラクトをより拡張させたコンファメーションのマッチング自動化、資金決済を含めた一貫した契約の自動執行等、更なる機能追加を行っていく予定」としており、将来的には、「広くグループ外からも参加企業を募り、複数企業間でのプロトコルの統一化を推し進めることで、バックオフィス用ソリューションの次世代スタンダードへと成長させていくことを目指していく」との意向を示している。


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