仏中央銀行は仏大手金融機関ソシエテ・ジェネラルと共同で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)をテストした。5月中旬にソシエテ・ジェネラルは4,000万ユーロの資産担保付き債券(カバードボンド)をデジタル証券として発行し、ブロックチェーンベースのデジタルユーロで決済した。

仏中銀の公式声明によると、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)を実験するために開発されたブロックチェーンを用いて、ソシエテ・ジェネラルが発行したデジタル証券を決済するテストに5月14日、成功した。

今年4月に仏中銀は、インターバンク市場(銀行間決済)の決済プロセスにおけるデジタルユーロ統合の実験プログラムを立ち上げた。このプログラムは従来の銀行間決済の使用例における、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実現性の調査を目的としている。中央銀行は当時、1. 上場、非上場の金融商品の受渡に対するCBDCによる支払い、2. 別のCBDCからデジタル通貨に対する支払い、3.フランス金融法L.54-10-1に定義されているデジタル資産に対する支払い、という3つの使用例を示して協力者を募集していた

5月20日の声明で仏中銀は、これらの実験結果はユーロ圏の各国中央銀行によって構成されるユーロシステムの取り組みに対し「仏中央銀行の貢献として重要な要素になる」と述べた。同行はまた、デジタルユーロの実験を継続的に行う意向を示しており、数週間以内に複数社と協力して多くのテストを実施すると表明している。

(記事提供元:HEDGE GUIDE)
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