以下は、フィスコ客員アナリストの大石哲之(「ビットコイン研究所)」代表、ツイッター@bigstonebtc)が執筆した暗号資産(仮想通貨)市場のコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年6月18日に執筆

ビットコイン(BTC)は6/17(水)に再び、半減期後3回目となる難易度調整を迎えた。今回の調整は、プラス15%の大幅の調整となった。平均ハッシュレートは112.98EH/sである。

前回の6/4の調整(-9.3%)、前々回5/20の調整(-6%)の減少分をすべて戻した形になった。私は前回の調整のときにハッシュレートがコロナショックのボトム水準にあり、半減期調整後のビットコイン価格から考えても、ハッシュレートの底に達していると結論したが、そのとおりであった。今後は、しばらくは堅調な形で徐々にハッシュレートが伸びていくのが望ましい。

価格は9,000−10,000ドルのレンジを行ったり来たりしているが、ハッシュレートの底と、価格の底がこのレンジで形成されていることをみると、当面この水準でもみ合い、出来高をこなすのがよい。場合によっては数ヶ月の底固めとなれば良好である。忍耐が必要なときであるが、狭いレンジでの揺さぶりのような価格の動きに一喜一憂せず、長期の視点からじっくり待ちたい。

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執筆者名:大石哲之(Tetsu ‘BIGSTONE’ OISHI)
ブログ名:ビットコイン研究所

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