日本人にも数年前から熱狂的なホルダーがおり、人気の主要アルトコインであるRipple社が発行するXRP。

2020年11月20日頃より価格の上昇を見せ始め、24日の夕方前には一時的に80円の価格をタッチし、2018年5月以来の価格水準となりました。

画像引用:CoinGecko XRPチャート

日本人から人気のXRP,今回の価格上昇は市場全体の熱狂から来ていますが、主要通貨の1ヶ月前の上昇比152%は他の通貨と比較しても高い上昇率となっています。今回の記事では今回のXRPが上がったキッカケに関しての考察を行います。

都度起こるXRPの強い価格上昇

筆者は2017年より暗号通貨市場に参入しています。そして、キッカケはXRPの価格上昇の噂を聞き参入をし、最初に購入した通貨もXRPでした。

2019年頃から異常な価格上昇は控えめになってしまいましたが、下の画像を見ても分かる通り、XRPは2017年-2018年末まで所々で大きく価格上昇を起こしています。

そして、私自身も忘れもしない2017年末から2018年の頭にかけて、XRPは25円ほどからわずか1ヶ月弱で最大400円を超えるまでに価格を伸ばしていきました。

それ以降のXRPは価格こそは徐々に下がってしまったものの、SWELLのイベントなどが有る度に、異常に強く価格を上げていくケースが過去に数回起こってきました。

また、よく比較される対象として、Rippleの共同創業者であるJedd Macaleb氏が作ったStellar社の発行するXLMも同じような値動きを起こします。

今回、1ヶ月前と比較して150%の価格上昇を起こしたのも同じことがXRPにて起こっており、同様にXLMもXRPにつられて価格上昇をおこしました。

この度々起こる価格上昇は、イベントやファンダメンタルから起こるホルダーたちの根強い人気とそこから起こる価格上昇に対して、遅れてしまわないように急ぐユーザーからのものと考察できます。

今回もFlare NetworkのSparkのエアドロップがイベントとしてあるためそれが起因となっている可能性が大きいことは昨日の記事でも述べたとおりです。

XRPホルダーにエアドロップされるFlare NetworkのSpark(Ticker : FLR)とは

今回、XRPの価格上昇にも起因されたとするFlare Networkとは一体どのようなプロジェクトなのでしょうか。

過去にもCRYPTO TIMES内の記事で書いていますが、Ripple社の投資部門Xpringが投資を行ったプロジェクトとなっています。

その内容としては、独自のコンセンサスアルゴリズムであるTuring Complete Federated Byzantine Agreement (FBA) プロトコルを採用したスマートコントラクトプラットフォームとなっています。

さらに、Flare NetworksではEVM(Ethereum Virtual Machine)を統合し、パブリック/プライベートネットワークにてスマートコントラクトを実行できるようになっています。

また、XRP Ledger(XRPL)と同様に、ネットワークの安全性を保証するためにスケーラブルでないインセンティブを必要としていないことも特徴です。さらに、シームレスな体験を提供する為に、ネットワークはXRPの暗号化とアドレススキームを採用し、単一の鍵でXRPとFlareの両方が利用可能となります。

Flare Networkではこれらのネットワークの安全性には関係ない、Sparkトークンを発行するため、より柔軟にトークンを使用することが可能となっています。

Flare NetworkではXRPを利用したトラストレスな発行や使用、償還が可能になるプロトコルTrustless XRP(FXRP)が構築されています。

Flare Networkの発行するSpark(FLR)の内訳と分配方法

今回、Flare Networksが発表したトークンディストリビューションによると、開始時にXRPと同じ1,000億FLRが作成されます。そして、今回のエアドロップでは450億枚が対象となっています。

スナップショットの時間は2020年12月12日日本時間午前9時となっています。更に、Ripple社およびFlare Networkのサポートを確認していない取引所分は削除されます。今回、日本の取引所にXRPを保有しておくだけではFLRはもらえない可能性が有るということです。

そのため、450億FLRを請求する権利がスナップショットのXRP残高に応じて、残りの各アドレスに分配されるため、XRP:FLRの比率は1:1ではなく、より高い比率でもらえる可能性があります。

また、トークン付与の上限も存在しており、受取額は同一人物につき最大10億XRP分の FLRとなっています。

更に分配方法も一度に配布されるわけではなく、請求者がネットワークの立ち上げ時に15%が受け取ることができ、最大34カ月かけて毎月分配されます。毎月の分配は2~4%の範囲で、オラクル(FTSO)によってに決定されます。

仮に34ヶ月が経過した後に付与されるトークンが余っていた場合はガバナンス投票によってトークンの分配方法、またはバーンするかを決定がなされます。仮にバーンとなった場合は保有できるトークン数は減少するものの、保有比率に変更は行われないものとしています。

Flare Networkを利用したDeFiプロトコルでXRPのユーティリティにさらなる選択肢も

2020年の暗号通貨の一大ブームを起こしたと言われるDeFi。その市場の主たる部分はEthereum上がほとんどでした。しかし、既にFlare Network上に立ち上がったDeFiプロトコルであるFlare Financeが存在しています。

Flare FinanceはFlare Network上で構築された初のDeFiプロトコルとなっており、XRPとSpark (FLR)保有者にユーティリティをもたらすことが期待されています。

Flare Financeは2020年10月に、FlareのテストネットCostonでサービス開始を発表しました。Flare NetworkとXRPLedgerを利用することで、最速かつ低コストのDeFi体験を提供できることを目標としています。

これらのプロトコルはFlareの名前はついているものの、Flare Networkとは一切の関係がなく完全に独立した組織となっています。しかし、ツイートからもあるようにプロダクトローンチ時にはFlare Networkからのコード監査を受けることとなっています。

さらに、Flare Financeは3つのトークンを発行予定としており、Spark(FLR)保有者にはYeildFlareトークン(Ticker : YFLR)が分配されます。

もともと、RippleX(過去のXpring)のブログ内では、ゲームと分散型金融(DeFi)業界の利益に重複するスマートコントラクトに焦点を当てて探していたとしているため、と記載がされています。今後、Flare Network上に置いてXRPも利用可能なさらなるDeFiが登場することが考えられます。

Ethereumの価格上昇の一つには、少なからずともDeFiによるETHのユーティリティが関わっていると考えられるため、Flare Networkを利用してXRPのユーティリティの一つにDeFiが登場することは大きな一歩になるのではないでしょうか。

今回のFlare NetworkのSparkがエアドロップされることから起因されるXRPの価格上昇という観点から考察をしてみました。日本で暗号通貨を購入するのにおすすめの取引所は、こちらの記事にて紹介しています。

The post 1ヶ月152%の上昇率を見せ、80円をタッチした $XRP 、ホルダーに付与されるFlare Networkへの期待とは appeared first on CRYPTO TIMES