Idena(アイデナ/$DNA)は、ノードを一個人にひとつまでに限定することで権力の集中を防ぐ画期的なブロックチェーンプラットフォームで、プライバシー保護やボット耐性が重要な分野でのユースケースが期待されています。

Idenaの最大の特徴は

  • 個人情報を開示せずにユーザー確認ができる。
  • ノードは一人ひとつまで。一般的なスペックのPCで動く
  • 公平なブロックチェーン。プライバシー保護やボット耐性に長ける。

という3つの点にあります。

Idenaに関してはこちらの記事から参照ください。

ノード稼働方法を解説

Idenaノードを稼働すると、フリップへの参加やマイニングを通してiDNAトークンを得ることができます。低スペックのコンピューターでも動くことが特徴です。

参加は招待制となっており、招待コードの生成数はアルゴリズムによって定められています。招待コードは公式のテレグラムグループなどで定期的に配信されているようです。

こちらでは、招待コードを受け取ったあと実際にどのようにノード稼働・フリップ・マイニングを行うのかを手順を追って解説していきます。

クライアントを入手 & ノードを同期する

まずは、公式ウェブサイトからクライアントをダウンロードします。

インストールが完了すると、以下のような画面が表示され、自分のiDNAウォレットが生成されたことが確認できます。ウォレット自体は招待コードの有無にかかわらず自動で生成されます。

招待コードを入力すると正式にCandidate(ノード候補者)となり、ノードの同期が開始されます。

同期には5時間以上かかりましたが、ピア(同期するデータを提供してくれるノード)の数やネット環境に応じて変動するものと思われます。

同期が完了したら、次はバリデーション(承認)セッションに参加し、フリップを行います。クライアントに次回のセッションの日程が表示されているので、それまで待ちます。

バリデーションに参加する

バリデーションセッションでは、自身が人間であることを証明し、さらに他者が生成したフリップのクオリティを精査します。

このセッションを何度もこなすことで、自分のステータスをCandidateからNewbie(新規ノード)、Validated(承認済み)、Human(人間)へと上げていきます。

時間になると、クライアントの画面が切り替わり、2分以内に6つのフリップをこなすショートセッションが始まります。こちらが、自分が人間であることを証明するためのセッションです。

制限時間は短いように見えますが、普通にこなせば1分もかからずに完了します。早く終わっても、制限時間が経つまで待つ必要があります。

ショートセッションが終了すると、次は他者が生成したフリップを評価するValidation Sessionに入ります。こちらの所要時間は30分となっています。

Validation Sessionでは、他のノードが生成したフリップ数十個が表示され、それぞれが「アルゴリズムが提示したテーマ2つに沿っているか」「画像に番号がふられていたり、不適切な画像が表示されていないか」をチェックしていきます。

問題がなければ”Both Relevant”、問題があれば”Report”をクリックします。

例えば上記では、「人種差別」「クレジットカード」というテーマに対し、「本棚に本を収納していく」というフリップが生成されているため、Reportが妥当となります。

Reportは7件まで提出できるようになっていますが、実際にやってみた感想だと問題のあるフリップはもっとたくさんあり、回答に困ることがありました。

ただ、フリップ作成(後述)に際するテーマは上例のようにストーリーを連想しにくい組み合わせも多いので、これで過半数にレポートされ生成者がペナルティを喰らうのもどうなのか、とも感じました。

ともあれ、Validation Sessionをこなし制限時間が経つまで待つと、ショートセッションの採点(=多数決で選ばれた方が正解)が行われます。

60%以上の正答率を達成すればNewbie(新規ノード)となり、マイニングを開始できるようになります。そして初めてのバリデーション報酬とフリップ報酬を獲得できます。

通常、獲得した報酬の20%は自動でステークされ、ノードを能動的に破棄するまで取り出せないようになっています。

バリデーション欠席などでノードが自動的に消滅した場合はステークも消滅するので注意です。

また、Newbieだけに関しては、さらに60%が一時的にロックされますが、これはNewbieからValidated(フリップ12回以上・正答率>75%)に昇格した時点で開放されます。

フリップを作成する

晴れて正式にノードとなった後も、バリデーションには参加し続ける必要があります。さらに、各セッションまでにフリップを3つ生成する義務も発生します。

クライアントの左側メニューバーにある”Flips”タブをクリックすると、自作フリップ一覧に切り替わり、そこから以下のようなフリップ作成画面へ飛ぶことができます。

テーマはいくつか候補が提示されるのでその中から選びます。

フリップ生成のためのツールはきちんと作られているといった印象で、自分でわざわざ画像をアップロードしなくても内蔵ツールからGoogle Imagesで画像を検索し直接引用できるようになっています。

上記のテーマ(スプーン、味わう)はこんな感じになりました。意外と楽しいですが、前述にもあった通り中には頭を悩ませるようなテーマの組み合わせもあります。

同じ要領で合計3つのフリップを作成したら、次回のバリデーションまでの準備は完了となります。

作成したフリップはValidation Sessionで精査され、問題があればペナルティ、問題がなければショートセッション用のフリップと見なされます。

フリップの中にはインターネットミームなどを用いた面白いものもありましたが、表現の自由があるのは良いとして、政治・宗教的なメッセージを持つ画像や、機密情報、過度に性的・暴力的な画像など人によっては「見たくない画像」の精査がValidation Sessionで出てきてしまったらマズイのでは…とも感じました。

iDNAをマイニングする

マイニングはワンクリックで簡単にできます。”My Idena”画面右側の”Online mining status”を”On”にするだけです。

あとはクライアントを起動したまま放置しているだけでどんどんマイニングされていきます。

ひとつ注意点として、上記のmining statusをOnにしたまま1時間以上オフラインになってしまうとペナルティが課される可能性があります。

なので、パソコンの電源を落としている間などは都度Offにする必要があります。

また、mining statusの更新にはトランザクション手数料がかかります。

マイニング報酬に比べると微量なものなので特に気にする必要はありませんが、頻繁にOn/Offを切り替えすぎると手数料がかさむ恐れがあるので注意が必要です。

The post Idena Blockchainのノード稼働を実際に行ってみた appeared first on CRYPTO TIMES