米決済大手スクエアは1日、社名を「Block(ブロック)」に変更すると発表した。2021年12月10日頃に「Block, Inc.」に法的に変更され、NYSEティッカーシンボル「SQ」は、変更されないようだ。

ブロックという名前には、ビルディングブロック、近隣のブロックとその地域のビジネス、音楽で盛り上がるブロックパーティに集まるコミュニティ、ブロックチェーン、コードのセクションなど、スクエアに関連する意味が込められているという。

スクエア社は、2009年の創業以来、「Cash App」、「TIDAL」、「TBD54566975」を事業として追加してきており、それぞれのブランドは維持し続ける。Squareという名称は、販売者向けにコマースソリューション、ビジネスソフトウェア、銀行サービスの統合エコシステムを提供するSeller事業の代名詞で、Seller事業の名称がスクエアとなるようだ。なお、社名変更に伴い、ビットコインの普及を目的とした「Square Crypto」の名称を「Spiral」に変更する。

共同創業者兼CEOであるジャック・ドーシー氏は、「Blockは新しい名前だが、経済的エンパワーメントという目的は変わらない。私たちがどのように成長し、変化しても、経済へのアクセスを増やすためのツールを作り続ける。」と述べた。

ドーシー氏は11月30日に、自身のツイッターでTwitter社のCEOを退任したと明らかにした。ドーシー氏がビットコインを高く評価していることは有名で、ツイッター社のCEO退任やブロックへの名称変更によって、さらにブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)関連の分野に注力するのではないかとの憶測が広がっている。

スクエア社も、ビットコインの購入を行い、ビットコインの分散型取引所に関するホワイトペーパーを公開するなど、ビットコインに注力している。ドーシー氏率いるスクエア社が、今後どのようにビットコインのプロジェクトや暗号資産関連の事業に取り組んでいくか引き続き注目が集まるだろう。

また、同日にCash Appがビットコインの新機能「Taproot」に対応開始したことも発表した。

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